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山口 学 氏 アマノタイムビジネス株式会社

アライアンス推進担当
山口  学 

デジタルデータの証拠性の確保に必要な3要素
あらゆるシーンでの重要性が増すタイムスタンプの役割
セキュアな業務と電子商取引で企業イメージ向上にも寄与
市場への展開

デジタルデータの証拠性の確保に必要な3要素
サイバー社会で電子データを取り扱うにあたり、コンテンツの原本性に関る要件を電子媒体においてどのように確保するかが一つの課題となってきます。紙を電子に置き換えた場合、デジタルコンテンツの証拠性確保のため、「いつ」「誰が」「何を」という3つの要素を担保することが重要です。
「誰が」「何を」の要素は電子署名などの利用によりこれらの証拠性を確保することができますが、電子署名を行う際に参照される時刻が誰でも自由に変更可能な個人のパソコンなどを使用している以上、電子署名では「いつ」の証明を行うことは出来ません。
この「いつ」の証明を確保する手段として、デジタルタイムスタンプという技術が今、注目されています。第三者の信頼のおける時刻を利用するデジタルタイムスタンプサービスは、データがいつから存在したかと、その時点から変更改ざんがなされていないという事を証明します。
また、実際に市場で利用されるためには、サービス利用者が安心して使用できる環境が大切になりますが、タイムビジネスの信頼性を高めるために、(財)日本データ通信協会が認定する「タイムビジネス信頼・安心認定制度」が制定されました。この制度において、アマノは「時刻配信サービス」と「時刻認証(タイムスタンプ)」の両方で認定第1号をいただいております。
あらゆるシーンでの重要性が増すタイムスタンプの役割
時刻という切り口から、知的財産保護の分野において、重要な役割を果たす場合があります。先願主義である日本は、特許庁に出願した日時が特許権者特定のため、重要な要素となりますが、特許権者の発明と同内容の発明を、出願前に使用していた者に対し、一定の条件の下で、通常実施権が与えられる先使用権というものが存在します。この先使用権に関連し、研究成果、設計図、商品カタログ等にタイムスタンプを利用する企業が増えてきています。また、現代のグローバルな世の中では、先発明主義である米国の企業への対策として幅広い存在証明確保のため、タイムスタンプを積極的に利用する企業も増加しつつあります。その他、詳細の理由は多岐に渡りますが、知的財産権の保護という観点で、タイムスタンプが有効と感じていただいています。
また、コールセンターなどでも有効な場面があります。電話によるお客様とのやり取りによって株取引を請け負った場合、取引終了後にお客様より、「依頼した金額とは異なる取引」あるいは「そもそも、そんな依頼をした覚えはない」等によるトラブルが存在します。そうした取引依頼等にまつわる電話でのやり取り、発注書、取引ログなどでもタイムスタンプを適用すれば、それぞれの記録の証拠性を高めることができます。
その他にも、医療分野の電子カルテ、個人情報保護法に関連した業務などにおいても、タイムスタンプを利用しておくことが後々の証拠として重要となる場面が多々存在します。
セキュアな業務と電子商取引で企業イメージ向上にも寄与
タイムスタンプを使用することによって、その会社で取り扱っている情報に改ざんがないことを自ら証明し、企業のイメージアップにつながるケースもあります。
HP等で公開する情報はもとより、公開しない電子文書、例えば電子取引においてもタイムスタンプを利用する事により「いつ」取引をしたか、また非改ざん性の検知が出来るため、今まで紙で行っていた業務を電子業務に移行する際に利用する企業が増えてきていますが、この場合、単に非改ざん性の検知のみならず、コンプライアンスに対する企業姿勢を示すことにもなります。このように、タイムスタンプの利用によるセキュリティレベルの向上が同時に企業のイメージアップにもつながることもあります。
市場への展開
創業者天野が考案したタイムレコーダーは、時刻を公平に取り扱うという考え方を世の中に創造させました。この時刻や時間の公平な取り扱いという観点を軸に、枝葉を広げ、出退勤務管理や人事給与管理等、時代時代に求められる切り口で時刻、時間を基にしたタイムビジネスを提供してきました。そして、今回、益々促進が加速するサイバー社会に対してe-timingという新たなタイムソリューションのサービスを開始いたしました。
2001年の4月からお客様のサーバに対して、アマノが管理するタイミングセンターの信頼のおける時刻配信をする時刻配信認証サービスの提供から始まり、2002年10月からは、お客様の電子データに対してこの信頼された時刻を利用した時刻情報を付与し、存在証明ならびに非改ざん性証明を実現するタイムスタンプサービスを提供しています。
しかしながら、我々のサービスだけでお客様を満足させる事は困難で、また、我々だけで行えるものには限界が存在します。そうした中、各分野のプロフェッショナルな企業の方達との協力体制を強化していく事が非常に重要だと考えております。そこでウイングアークテクノロジーズ様のSVFのような素晴らしい製品をお持ちの企業様と連携し、関係を深めていくことが我々の生命線と捉えていますし、お客様に対するソリューションのご提案につながるものと考えています。