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日本ヒューレット・パッカード株式会社
ビジネスクリティカルシステム統括本部 インフラストラクチャソリューション本部 本部長
九嶋 俊一 氏
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4つの事業グループで多様化するITニーズに応える |
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アダプティブ・エンタープライズ戦略 |
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オープンなソリューションでHPがリードする3つのテクノロジー |
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シングルプラットフォームのマルチOS環境を提供 |
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日本HPは、昨年11月にコンパックコンピュータと合併し、両社の製品を基盤に販売体制を整えてきました。
現在HPでは事業を、(1)サーバやストレージを中心とした企業向けのコンピュータ製品(ESG:エンタープライズ事業)、(2)コンシューマ向けのコンピュータ製品(PSG)、(3)プリンタ製品(IPG)、(4)コンサルティング、システムインテグレーション、カスタマーサポート、マネージドサービス等のサービス(HPS)の4グループに分け、お客様の多様な要求に的確に応えられるよう活動しています。対象分野の異なる3つの事業グループが提供する製品技術とHPSが提供するサービスによって、お客様に価値あるソリューションを提供することを目指しています。
エンタープライズ事業に属する私たちは、ビジネスにとって重要なシステムを導入されるお客様に向けて、当社のサーバやストレージ製品の特長を生かし、各種サービスやパートナー企業の技術を組み合わせることにより価値の高いシステムソリューションを提供すること、特にインフラ部分であるサーバ、OS、さらにその上の複数のミドルウェア、それら全体で構成されるシステムの基盤となる領域に注力すること、またテクノロジーの会社として技術を集約して展開する仕組みを作ること、これらがHPの役目だと考えています。
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いま、HPでは世界共通で「アダプティブ・エンタープライズ戦略」を展開しています。
アダプティブ・エンタープライズとは、ビジネスの変化に適応する企業を意味し、HPはアダプティブ・エンタープライズを実現するためのITインフラストラクチャを、業界をリードする技術とサービスを中核に提案して行きます。また、標準部品によるフレームワークを用意し、垂直統合のようになんでもかんでも自分でやるということでなく、自分のいちばん強い技術や製品にフォーカスして、それ以外については補完していただけるパートナーの技術やサービスを組み合わせていくことでシステムを提供するというアプローチでその実行をして行きます。
これらについて詳しく説明しましょう。
現在、多くの企業はグローバル化やインターネットの普及によって変化する競争の枠組みへの対応を求められています。多くの場面で、いままで競合相手でなかったところが急に競争相手として浮上してくるという事態が起こってします。企業が事業領域を広げていく課程で、予想していなかった異業種から敵が現れてくる、そのような状態に対して機敏に反応していていかなければならなくなっています。
このような状況に対応するように、いま企業では事業の統廃合が行われています。実際HPでも昨年コンパックコンピュータとの合併があり、コンパックコンピュータとの合併のまえには計測器関連(アジレント・テクノロジーズ)の分社を行っています。統廃合によってより一層強いところにフォーカスし、生き残る手段を考えていかなければなりません。また残念ながら統廃合といった変化は1回で完結することは少なく、連続する先の見えない変化に対応し続けなければなりません。
さらに言うと、変化は既存のものを破壊し、新たな機会を生むという特性も持っています。
このようなビジネスの絶え間ない変化に俊敏に適応する能力をビジネスにおけるアジリティといいます。アジリティは、今日の競争環境においてあらゆる企業がいちばん求めているものといえます。
いまIT部門では、IT投資によるビジネス価値をどう最大化するか、つまりRoIT(Return on IT)の最大化が大きな課題になっています。RoITの最大化というゴールを実現するためには、変化するビジネスに対して、アジリティ(俊敏性)を実現するIT基盤を構築することが重要になります。また、ビジネスアジリティと同様に重要視されているのが総所有コスト(TCO)の削減です。コスト削減とは相反しますが、サービス品質の維持も重要です。サービスの質を下げると大きなビジネスチャンスを逸することがあります。ビジネスアジリティ、コスト削減、サービス品質の継続、この3つを成り立たせることがIT部門の課題といえます。
さらに、もう一つ付け加えさせていただけるのであれば、ITガバナンスの確立、言い換えればリスクマネジメントを含めたITの統治を挙げたいと思います。
米国ではIT部門は技術にも詳しく、ベンダーもコントロールしています。一方、日本の場合、自社システムを大手ベンダーに丸投げで任せることが多く、このような依存型ではガバナンスがなく、IT部門をコントロールすることができません。
このような状態に対して、他人任せにしないIT部門のガバナンス確立とRoITの最大化、これらを支援するために、HPではアダプティブなインフラストラクチャと水平分業型アプローチを基本的な考え方とし、変化に柔軟に対応するビジネスクリティカルなシステムをご提案しています。
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HPでは、オープンな環境ということをこの10年来ずっと言い続けています。柔軟性の高いシステムや短期間でシステムを構築しなければならないとき、オープン環境がたいへん重要な意味を持ってきます。
複数あるサーバを今後ProLient(IA-32)サーバやItanium®2プロセッサ搭載サーバに集約していきます。標準のプラットフォームを使うことによって、ユーザの選択肢を多くし、よりオープンな環境を実現しようと考えています。
では、オープンになったとき、HPではどこで差別化するのか。HPにはオープンシステムの基盤となるテクノロジー分野が3つあります。
(1)連続的で安全なオペレーション (ビジネス・コンティニュイティ)
サーバの信頼性を向上する技術、また可用性を上げるためのクラスタの技術など、ビジネスを継続するための技術です。
(2)自動化されたインテリジェントな管理 (マネージメント)
OpenView(システム運用管理ソフトウェア)が一つの代表例ではありますが、ここでのマネージメントの意味はもっと深く、サーバ自身を自分自身が管理して直していく技術、つまり自立型コンピューティング技術も含めます。たとえば、メモリやCPUにエラーがありそうなとき、それを統計的に予知しエラーのある部分を先に切り離すといった技術です。
コンピュータの内側は自立型コンピューティングで、外側はOpenViewでといったように、管理のライフサイクルで必要なサービスをすべて提供することがマネージメントの技術です。
(3)ダイナミックなリソースの最適化 (バーチャリゼーション)
パーティショニングという技術を使うと、単一のシステム上に複数のOSを持つコンピュータを仮想的的に実現することができます。 どのようなメリットがあるかというと、ハードウェアのリソースを極限まで利用することができるようになるということです。
具体的に説明しましょう。一般的に昼間はオンラインの処理が稼働していますが、夜間はバッチジョブが動いています。通常これらは別々のシステムが投入されていますが、時間が重ならない限り、全体の稼働率から考えても同じサーバで処理を行ったほうが効率は良くなります。
パーティショニング技術とワークロード管理の技術を使えば、夜と昼の稼働率を動的に構成し直すことができます。このようにコンピュータのリソースを極限まで利用するための仕掛けは、バーチャリゼーションの技術がベースになっています。バーチャリゼーションは、IT部門が持っているリソース、つまりストレージ、サーバ、ネットワーク装置等のサーバファーム全体のリソースを仮想化し、共通に使えるようにする技術です。そして、アダプティブインフラストラクチャの核になる技術がこのバーチャリゼーションです。
HPには、hp utility data center(UDC)という製品がありますが、これがデータセンター全体のリソースバーチャリゼーションを実現する製品になります。UDCは、ソフトウェア単体で販売しているものではなく、サーバなどと組み合わせてサーバファーム全体、データセンター全体をコントロールする仕組みとして販売しているものです。
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HPでは将来的にハイエンドサーバをすべてItanium®2プロセッサ搭載サーバに移行していきます。市場に多く流通する部品によってサーバを構成できれば、コストが安くなり、お客様にとってメリットがでてきます。
現時点で、hp-ux、Windows、Linuxの3つのOSがItanium®2プロセッサ搭載サーバ上で動きます。つまり、同じサーバ上で複数種類のOSを動かせるということです。このようにシングルプラットフォームでマルチOS環境が実現すれば、数多くのアプリケーションを適材適所で選択できるようになります。
マルチOS環境では、OpenViewやUDCでOSそのものの差が見えないようにしていますが、本来のシステムアドミニストレータの作業も差がない形で運営できるようなツールを現在準備しています。
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