Micro Focusに聞く

小林 純一 氏
マイクロフォーカス株式会社
技術部 シニアマネジャー
小林 純一 氏

●進化しつづける開発言語"COBOL"
●レガシー資産のモダナイゼーション
●最新のテクノロジーで使える、COBOL開発環境製品
●オープン環境でSVFと連携するCOBOLプログラム

進化しつづける開発言語"COBOL"

現在、企業のメインフレームを初めとするミッションクリティカルなシステムでCOBOLプログラムが活躍しています。
「COBOLプログラムはイコール汎用機」というイメージがありますが、実はオープン環境下で開発される新規開発においてもプログラム言語としてCOBOLは選択されています。
それには、大きく3つの理由があります。

1つ目は、「大規模開発に耐えうる信頼性と堅牢性を持ち、さらに実績のあるプログラム言語はやはりCOBOL」ということです。たとえば、300人体制で 2つの会社のシステムを半年間で統合するといった、カットオーバーの遅延など失敗が許されないプロジェクトでは、新しい開発モデルより実績のある開発言語を選択する傾向があり、その結果COBOLがプログラム言語として採用されるケースは多く見られます。
2つ目は、特にエンドユーザ企業の情報システム部門には業務を熟知したCOBOLエンジニアの方が大勢いらっしゃるという現実です。
3つ目は、やはりCOBOL自体がシステム開発方法論としての安定性があり、また大量の事務処理やデータ一括処理を行う言語としてふさわしいということです。また、十進演算を言語としてサポートしているものはCOBOLプログラムだけです。COBOLは、2002年規格で31桁まで使えるように拡張されており、ビジネスの要求に沿って進化している言語なのです。

以前は、テクノロジーによる要請で、「UNIXだからC言語じゃなきゃいけない」などと制限されるケースがありましたが、今はシステム開発を1つの言語で統一する傾向は少なくなっています。
例えば、開発のプラットフォームとしてJ2EEを選択し、実際の処理はCOBOLのビジネスロジックをコンポーネント化して使っていくという開発方法を選択されるケースも多く見られます。今はコンポーネント化技術が進んでいますので、言語がプラットフォームに依存せずに適材適所で選択できるのです。

レガシー資産のモダナイゼーション

汎用機をお持ちのお客様は、多くの貴重なCOBOL資産とスキル資産をお持ちです。今まで莫大な投資をしてきたわけですので、新しいテクノロジーに合わせてモダナイゼーションする場合でも、それらを全部捨ててしまうということは現実的ではありません。そこで、最新のテクノロジーでシステムのモダナイゼーションを行い、COBOLアプリケーション資産はそのまま使用したいと考えるのです。
現在のモダナイゼーションの状況を見ると、ストレートなコンバージョンより、今問題なく稼動しているシステムの中で移行可能な部分を再利用し、開発工数とコストの削減に成功されている企業が多いです。

また、オープン環境下での業務システムやBtoBシステムを構築するうえでバッチ処理は必須の条件です。ここでもやはりCOBOLが選択されるケースが非常に多い。OracleやDB2で一元管理したDBを、バッチ部分ではCOBOLを、オンライン業務ではJavaなどを使うといった、疎結合のような方法を選択されるユーザーもたくさんいらっしゃいます。
また、弊社製品をお使いいただくことにより、COBOLプログラムからXMLへのアクセスも可能になります。これからBtoBが本格的になっていく中でもCOBOLプログラムがバックヤードのバッチ処理を請け負うのであろうと考えています。

最新のテクノロジーで使える、COBOL開発環境製品

私どもは、COBOLプログラマの方が環境に合わせて、ご自分のスキルや既存のCOBOLプログラムを最新のテクノロジーの中で活用できるように、開発を進めてきました。製品としては、COBOLコンパイラとそれを取り巻く開発環境やユーティリティなどのライブラリの集合となっているNet Express(Windows版)とServer Express(UNIX/Linux版)を販売しています。

どちらの製品も、さまざまな形態での COBOLによる分散コンポーネント作成をに対応しており、多くのユーザー事例があります。 例えば、COBOLロジックをマネージドな .NET クラスとしてコンパイルしたり、COMコンポーネントとしてビルドすることができます。 また、Java Connector Architectureに準拠した方法でCOBOLのロジックをさまざまな J2EEアプリケーションサーバから利用することができます。

昨今では SOA の潮流の中で、COBOLロジックを Webサービスとして実装する事例も増えています。 COBOL実行環境製品である Micro Focus Server for SOA は、COBOL言語専用アプリケーションサーバーを含んであり、 これにディプロイすれば既存のCOBOLプログラムをそのままで標準の Webサービスとして分散環境で利用可能にすることができます。

COBOLプログラムから、.NET や Java の API を、COBOLの国際規格に準拠したプログラミングで呼び出すこともできるようになっており、 コミュニティに存在する豊富なシステム資源と縦横に連携して、COBOL資産の価値を拡大してゆくことができます。

オープン環境でSVFと連携するCOBOLプログラム

"レガシー資産のモダナイゼーション"という流れの中で、システム構築のありかたも、COBOLプログラムの活用方法も以前とは変わってきました。汎用機で行ってきた業務処理をUNIXやLinuxあるいはWindowsなどのオープン環境下へ移植したい、新規開発したいという課題は、マイクロフォーカスのテクノロジーにより実現が可能です。
そして、オープン環境下で求められる基幹系業務帳票運用・出力に関して実績のあるウイングアークの製品とのコラボレーションにより、システム再構築をご検討中のお客様に現実的で有効なソリューションをご提供しております。
マイクロフォーカスの「Javaで開発しても.NETでもCOBOLという言語の選択肢はあります」というオープン思想とウイングアークのプラットフォームを選ばない帳票ソリューションとは、今後、数多くのお客様のシステムにおいて親和性の高い連携がとれていけると考えています。