NRIに聞く

営業担当課長
鎌田 安 氏
※本文中の組織名、職名、は公開当時のものです。
(2004/4/13公開)
私どものインターネット事業部は、インターネットでのビジネスを創出していくお客様に対し、基盤や周辺機器またはミドルウェアなどをコーディネートしてご提案するというのが基本コンセプトとなっています。 IDCインフラ構築、ASPサービス、ニューオフィスソリューションと3つの事業の柱があり、電子帳票システム「ILF」では、紙から電子化してお客様のインフラのなかでご使用いただくことによって、コスト削減、業務効率化、ビジネスピードの向上を実現し、またお客様の新しいビジネススタイルの創出にお応えすることができます。「ILF」をコアとする弊社のペーパーレスのソリューションとは、紙を全否定するものではなく、紙媒体の良さを残していきながら電子化することによる利便性や業務の効率化を高めていくことを目的としています。
「ILF」における進化の歴史
20年ほど前になりますが、一度に何千万ページという出力をされるお客様で、「印刷が朝までに終わらない」「印刷が遅くて翌日朝一で届けなければならない資料が届けられない」といった状況がありました。このような要件に対し、印刷業務の抜本的な見直しが必要であると考え、電子帳票システムを業務アプリケーションの一部として開発しました。その後汎用的に使えるように改良を加え「ILF」としてパッケージ販売へと展開いたしました。エンドユーザ様の業務要件を反映するための機能を追加し、進化し続けてきた「ILF」ですので、お客様が使いやすいための、ノウハウが結集していると自負しております。
最大の特徴はデータの「可用性」
電子帳票システム「ILF」の特徴は、製品部分が機能レベルで独立しており、且つデータがアプリケーションと切り離された状態で組み上げられていることです。これは、ユーザ毎に異なる帳票にまつわる業務や基盤インフラなどに応じてフレキシブルに変化させる余力を残しているとも言えるでしょう。 例えば、一般的な電子帳票システムがRDBなどを利用した専用サーバシステムの中で帳票の要素(データとフォームオーバーレイ、検索の為の情報など)を複雑に紐付けて管理しているため、ユーザ固有のアプリケーションや運用の中に組み込むといったことが難しいのに対し、ILFの場合は、APIを利用して部品を嵌め込むようなイメージで連携・組み込みが可能です。
また、データ自体も非常にシンプルに先ほど申し上げた構成要素を一つのファイルとしてアーカイブしておりますので、ネットワーク運用からオフライン運用に変更する場合などでも、オフライン用のデータを用意する必要がありません。 つまり、電子保存されたら終わりというのではなく、そこからWeb、メール、CDといったオフラインまで、ひとつのデータを持ちまわるような運用が可能です。 複雑な管理形態または運用の制約を排除したシンプルな構造にする事により、管理者の負荷を削減する。これもベンダーの大きな責任と私たちは認識しています。
ワークフローシステムとの連携による事例
特徴的な事例の一つとして、ワークフローとの連携があります。これは先ほど申し上げた、「電子保存して終わり」ではなく「そこから始まる業務」をワークフローシステムとの連携によって実現した事例です。 この事例では、ある帳票が出力されると関連資料とともに役職者に回付、突合せによる承認チェックを受けてはじめて顧客に配信されるといった業務の中で、承認ワークフローシステムに「ILF」を部品として組み込みました。これにより、帳票に関してのアクションの状況(閲覧・承認・発行指示)などのステータス管理が自席の端末で可能になり、顧客からの問合せ応答のスピードアップ、紙であるが故に人間が関わらざるを得なかった潜在的なコスト削減につながりました。
帳票としての連携、これからのウイングアークとの協業
最近の傾向では、メインフレームやオフコンといったメーカー色の強いプラットフォームからオープン系システムへの移行が加速しており、電子帳票に求められる要件も機能ではなくソリューションに変化してきていると実感しています。具体的には、従来の出力結果としての電子帳票から上流へのフィードバックといった電子フォーム的な役割による帳票インタフェースの循環もその一つだと思います。 そういった意味でもSVFとの連携は、帳票という日本独自の文化を生かした新しいソリューション創出の第一歩と考えています。

