日本ストラタステクノロジーに聞く

株式会社
次長
蓑田 透 氏

株式会社
斉藤 大心 氏
99.999%の稼働率を実現するストラタスの無停止技術
ストラタスのフォールトトレラント・サーバ(FTサーバ)については、名前は聞いたことあるが詳しい仕組みやわからないといった声をお客様からよく聞きます。
そもそも高可用性システムを実現するための冗長化構成にはいくつかのタイプがあります。簡単なものですとディスクを二重化するRAID構成があります。RAIDではディスクに障害が発生してもデータを喪失することはありませんが、サーバに障害が発生するとシステムは停止します。その他サーバを2台用意し、通常は1台で利用しながら障害時に手動で切り替えるスタンバイ方式や、同じく通常は1台で利用しながら障害時に専用のクラスタソフトで自動切換えを行なうクラスタシステムがあります。これらの冗長化構成では、サーバ本体に障害が発生してももう1台の予備機が処理を引継ぐので業務を継続することはできますが、予備機が引継ぎ作業を完了するまでシステムは停止します。したがいその間のデータは喪失してしまいす。
一方フォールトトレラント・サーバは1台のサーバ内部が二重化構成になっていて、それぞれのコンポーネント上で同じ処理を並列で行ないます。片系のコンポーネントに障害が発生してもスタンバイ方式やクラスタシステムのように予備機が処理を引継ぐのではなく、元々両方のコンポーネントで同じ処理をしているので、残りのコンポーネントが処理を継続します。つまり障害が発生しても止まりません。これを実績値であらわすと99.999%という実に高い稼動率を実現します。

二重化構成を意識させないシンプルな構成
ftServerがユーザに支持されているもう一つの理由として、シングルサーバ・イメージがあります。これはftServer本体の内部は二重化構成になっていますが、ソフトウェアから見ると通常のシングルサーバと同じ仕組みになっているというものです。クラスタシステムの場合ですと、通常ソフトウェアを修正した上でアプリケーションが正常に引継ぎ処理(フェールオーバ)を行なうかどうか検証作業を行います。これは大変手間のかかることであり、またクラスタシステムをよく理解した技術者でなければ対応できません。さらに実運用面でも障害発生で引継ぎ処理が完了し、故障パーツを交換した後の切り戻し(フェールバック)についても同じレベルの技術者が同期処理を行なう必要があります。
シングルサーバ・イメージを持つftServerでは、シングルサーバで稼動していたアプリケーションがそのまま改変無しに稼動するので、短期にシステム構築が行えます。また片系コンポーネントに障害が発生した場合、システムは二重化対応で停止しませんが、故障パーツは稼働中の交換(ホットスワップ)が可能で、その後の再二重化も自動的に行われます。したがい専門知識を持った技術者の方がいなくても運用することができます。
こうした使い勝手の良さはエンドユーザだけでなく、システムの提供・構築を行なうシステムインテグレータの方からも大変好評です。
Windows/Linux OS搭載サーバで広がる適応分野
ストラタスでは以前独自OS搭載モデルやUNIX OS搭載モデルを販売していました。その頃の価格は数千万円〜という高価な製品でしたが、ストラタスをご存知のお客様の中には現在も当社がそういった価格帯の製品を販売していると誤解されている方がいらっしゃいます。
2001年にリリースしました現在の主力製品でありますIAサーバの「ftServerシリーズ」はOSにWindows またはLinuxを搭載、価格も138万円〜とかなり安くなってきています。利用用途も以前は金融、通信、製造、流通、公共などのミッションクリティカル性の高い大規模システム向けが多かったのですが、手頃な価格になったことにより最近では業種に関わらず企業における基幹系システムや、部門別のメールサーバ、ファイルサーバなどの業務システムとしても広く利用されています。また最近のJSOX法の施行に伴ない、ネットワークセキュリティやドキュメント管理といったシステムの堅牢性が義務付けられたこともニーズが増えてきた要因になっています。
サーバだけでない、高可用システムを提供するための
ソフトウェア、保守、コンサルティング
ストラタスの目指すものは、お客様の業務が止まることなく継続稼動することにあります。たとえ何らかの障害で止まったとしてもいかに早く復旧し、業務停止による被害を最小限に抑えるかといったところに主眼を置いています。そのためにはフォールトトレラント・サーバというハードウェア単体を提供するだけでは実現できません。二重化コンポーネントの片系が障害停止した際に直ちにサポートセンターに自動通知され、障害パーツを診断し提供するリモート保守の仕組み、ソフトウェア障害による停止時の自動リブート機能など、ソフトウェアや保守サービスも提供しています。
また昨年よりお客様のシステム全体のシステム運用(IT資産の最適化運用、ディザスタリカバリー、データバックアップ、など)のためのコンサルティング事業も展開し、お客様が効率的に高可用性システムを実現するお手伝いを行っています。


