MotionBoard

3分でわかる!データ活用を成功させるBIツール選定のポイント

作成日:2022.07.19 更新日:2024.01.23

BIツールの目的と活用イメージ

column1712_img01.png

「せっかくBIツールを導入したのに、思ったほど成果が上がっていない・・・」

多くの企業で、そんな声をよく聞きます。
その原因は企業・組織ごとにさまざまですが、最もよく見られるのが「ツールさえ導入すれば、いろんなビジネス課題が一気に解決するはず!」とBIツールに過度な期待を抱くケースです。
言うまでもなく、BIツールはビジネス目的を達成するための道具の1つに過ぎず、大事なのはツールそのものよりも導入目的です。

では、そもそもどうやって目的を知ればいいのでしょうか。
これはツールを使わずとも、日々の仕事の中で自然に知ることができます。
例えば、「この商品の現在の売り上げ状況は?」「去年開催されたセミナーの中で、売り上げに最も貢献したのはどれだっけ?」といったような、普段の仕事の中で何気なく交わされている会話には、「売り上げ状況を把握して予算達成の指針を立てたい」「効果のあったセミナーを再度実施して売り上げにつなげたい」という、れっきとした目的が存在します。

つまり業務現場では、特段意識せずとも既に目的は明確になっていることが多いのです。
しかしこうした目的を達成するためには、社内に散在しているさまざまなシステムのデータベースや帳票、Excelシートなどから適切なデータをかき集めてきて、集計をしたりレポートにまとめたりする必要が出てきます。

これを業務現場の担当者が直接行おうと思っても、企業・組織が保有する基幹データに直接アクセスする権限を持っていないことも多いでしょう。
そこで、IT部門にデータ取得・集計やレポート作成の作業を依頼することになりますが、IT部門は常に人手不足に悩まされている上、なぜ業務部門がこれらのデータを欲しているのか、そもそもの目的を知りません。
その結果、業務に真に役立つ情報やレポートがなかなかタイムリーに現場に提供されなくなってしまいます。

BIツールは、まさにこうした課題を解決するために存在します。
BIツールによって、IT部門は現場から要望されるデータを柔軟に開放する仕組みを効率的に構築でき、そして現場は開放されたデータに直接アクセスし、自ら見たいデータをいつでも参照できるようになります。

データ活用を成功させるためのBIツール選定、3つのポイントとは?

では、BIツールの導入目的を実現するためにBIツールの選定で考慮するべきポイントを3つご紹介していきましょう。

1. データの収集・加工

column1712_img02.png

まず1つ目は、「データの収集・加工」です。

前述したように、目的ごとに利用したいデータベースも取り扱うデータの量も組み合わせ方も異なります。
例えば、「昨年の売り上げに貢献したセミナーを調べたい」となった場合、セミナー情報を管理しているExcelデータ、セミナー後の営業活動を管理しているSFA(営業支援システム)データ、売り上げを管理しているERP(基幹システム)のデータが必要となります。収集するデータ形式を事前にピックアップして把握する必要があります。

しかし、データを集めただけではデータ活用はできません。
あるシステムでは「ウイングアーク1st株式会社」、別のシステムでは「ウイングアーク1st(株)」「ウイングアークファースト」など、データの揺らぎが問題となります。
全角・半角やハイフンの有無、新旧漢字の混在などがあれば、データを正確に分析することができません。

そこで必要となってくるのが、ETL(Extract Transform Load)の仕組みです。
ETLはExtract(抽出)、Transform(変換)、Load(書き出し)の略で、データを収集し、集計・分析しやすい形に加工するための役割を担います。
データを分析するためにETLはBIツールに必要な仕組みですが、BIツールによってはETLが含まれず、ETLツールを新たに購入しなければならないものもあります。
まずは、目的に必要なデータを収集し、分析できるデータに加工できるかがBIツール選定のポイントになります。

2. データの蓄積・活用

column1712_img03.png

2つ目は、「データの蓄積・活用」です。

DWH(Data Ware House)は、複数のシステムから集めたデータを統合し、時系列にデータを蓄積することができます。
フロント系のBIツールによっては、DWHを利用せず、直接基幹システムへ連携するものもありますが、データへのアクセスが集中し、データ活用はおろか、データへのアクセス自体ができない状況に陥ることもあります。
ETLの仕組みによってフォーマットをそろえたデータをDWHに蓄積しておくことで、現場が自由に安心してデータを利用できる環境を構築することができます。
取り扱うデータ量やデータベース数が多ければ多いほど、またデータ活用が進めば進むほど、データをいかに定義し、いかに蓄積するかは考えなければならない重要なポイントとなります。

3. データの見せ方

column1712_img04.png

3つ目のポイントは、「データの見せ方」です。

どのような立場の人がいつ・どこで・どのように分析がしたいか、その目的によって適切なデータの見せ方は異なります。
例えば、現場の従業員には実績数値をじっくり分析できる集計表の形式で、経営陣には素早い気づきを得られるダッシュボードで、といった具合です。
また、ダッシュボードといっても単純にチャート形式だけではなく、地図上にデータを表示した方がよいものもあれば、「赤」「青」「黄」で状況を瞬時に判断できるように表示した方がよいものもあります。
BIツールによっては、見せ方の種類が決まってしまい、柔軟に対応できないツールもあるため、見せたい表現ができるツールかは必ず導入する前に確認するポイントです。
今後、全社展開やさまざまな現場でBIツールを利用していきたいと考えている場合は、多様な見せ方ができる柔軟性の高いツールを選ぶことも必要です。

「BIツール」と聞くと、3つ目に述べたようなビジュアルなグラフや、数字がびっしり並んだチャートの画面だけをイメージしがちですが、こうした画面やレポートを提供するフロント系ツールのほかに、業務システムのデータベースからデータを収集・加工する「ETL」、収集してきたデータを蓄積するための「DWH」が不可欠になります。
そして最終的には、これらデータ活用の取り組みから何らかの気づきを得て、その結果を次のビジネスアクションにつなげ、さらにその結果をまたBIツールで分析する・・・この一連のPDCAサイクルを回すことこそ、最終的なゴールへの近道です。

BIのすべての構成要素をラインナップ

column1712_img05_re.png

ウイングアーク1stのBIツール「Dr.Sum」では、ETLを担当する「Dr. Sum Connect」DWHの機能を提供する「Dr.Sum エンジン」、そしてデータの集計と分析、可視化の役割を担う「Dr.Sum Datalizer」などで構成されます。

さらに、ユーザーがデータ分析結果をより広く、深く活用できるよう、データを自由に組み合わせてビジュアルな形式で可視化できる「MotionBoard」というダッシュボード製品も提供しています。
単に表やグラフを表示するだけではなく、例えば外部のオープンデータや地図データなどを取り込んで多面的なビッグデータ分析を行ったり、その結果を地図や画像上にマッピングさせたり、さらにはユーザーが情報を入力するフォーム機能を提供したりと、単なるBIツールの範疇を超えたダッシュボード製品です。

これら製品の具体的な機能は、Webサイトにある体験デモで実際に体感できるほか、定期的に開催されるセミナーを通じてさまざまな活用法を紹介しているので、ぜひ一度お試しください。

まずは「MotionBoard」を無料で体験しよう!


・体験できるダッシュボードは60種類以上

・業界・業種など活用シーンごとの幅広いニーズに応える多彩な表現力

・専門知識不要で使いこなせる直感的な操作性

データを可視化するBIツール「MotionBoard」を実際にお試しできます。


このページのトップへ