導入事例

DIC株式会社

SVFとTransFaxの採用で自動FAX送信の効率化を実現
月間2万枚のFAX送信でコストを約53%削減

  • SVF
  • 化学
  • マイグレーション
  • コスト削減
Before

他社のFAXサービスは、書式や内容の変更がある場合、FAXサービスを提供しているサービス提供会社に依頼しなければなりませんでした。

after

SVFとTransFaxの組み合わせにより、帳票に変更があった場合でも、すぐにSVFで修正してTransFaxで送付することができます。これにより作業効率が向上したほか、FAXデータの作成や修正のコストも不要になりました。

導入背景

● 基幹システムから出力される膨大な帳票を必要最低限に削減

● グローバルで利用するため処理能力とBCP対策が重要

● メインフレームで構築された基幹システムが40年以上を経過

導入ポイント

● 2004年頃からSVFを利用しており、すでに実績がある

● 生産システムの1つでTransFaxの利用実績がある

● 帳票システムの外出しでSAP ERPのカスタマイズを最小限に

導入効果

● 逆請求書発送コストを約53%、注文書発送コストを約10%削減

● 帳票フォーム(書式)作成、及び修正の外部委託がなくなり、作業も効率化

● FAXの控えを保管するための紙を削減し、書庫が不要に

導入製品

SVFSVF for PDFOpenBOST for SVF / TransFax

Company Profile

創業:1908年2月15日
所在地:東京都千代田区
事業内容:印刷インキで創業し、その原料である樹脂と有機顔料をベース
として幅広い事業を展開。印刷インキ、有機顔料及びPPSコンパウンドは世界トップシェア。
URL:http://www.dic-global.com/ja/

DIC株式会社

左:情報システム本部 システム製作グループ 担当課長 金子 操江 氏
右:情報システム本部 システム製作グループ 岡田 茂 氏

1908年、印刷インキの製造と販売で創業したDIC(ディーアイシー)株式会社(以下、DIC)。その基礎素材である有機顔料、合成樹脂の事業を拡大するとともに、関連する技術を、自動車、家電、食品、住宅などの分野への製品化に活用している。現在、世界60を超える国と地域で約190社のグループ企業を展開。グローバル化の一環として、40年以上利用してきたメインフレームによる基幹システムをSAP ERPで刷新するとともに、帳票システム基盤のSVFと株式会社トランザクト(以下、トランザクト)のFAX送信クラウドサービス「TransFax」を採用した。

創業100年以上のグローバル企業
化学で彩りと快適を提案する

2008年2月に創業100周年を迎えたDIC。それを機に「進取、誠実、勤勉」という創業の精神はそのままに、大日本インキ化学工業株式会社からDICへと社名を変更した。経営ビジョンとして、Color&Comfort by Chemistry~化学で彩りと快適を提案する~を掲げ、電子デバイスでの色彩表現、情報伝達を通じて色彩価値を追求する企業、また安心・安全で、より快適な生活に寄与すべく、ソリューションを提案する企業となることを目指している。

40年以上経過した基幹システムを刷新
グローバル基幹システムとしてSAP ERPを採用

DICでは、メインフレーム上に構築された基幹システムを利用して事業を展開してきたが、この基幹システムは稼働から40年以上が経過している国内をターゲットとしたシステムであった。成功に向けた3つのキーワード「グローバル化」「スピード化」「見える化」のためには、グローバルに統合されたオペレーションが必要であり、このためのツールとしてSAP ERPの導入を決定した。

情報システム本部 システム製作グループ 担当課長である金子 操江氏は、次のように語る。「2012年4月にインド1社、2013年1月にアジア太平洋地域の10社、日本のグループ企業2社に対してSAP ERPを導入しています。また2013年7月には、DIC本体をはじめ、2014年以降に中国の17社、オーストラリアとニュージーランドのグループ会社に導入する計画です。並行してメインフレームの基幹システムを利用している国内グループ会社にも順次、SAP ERPを導入していきます」

DICは、SAP ERPの導入以前から帳票ツールとしてSVFを採用している。SVFについて、情報システム本部 システム製作グループの岡田 茂氏は、「2004年頃からSVFを利用しており、DICの標準的な帳票ツールとして、すでに実績があります。メインフレームの基幹システムから出力される膨大な帳票を必要最低限に削減することが必要でした。そのための仕組みとして、SVFを活用していく計画です」と話す。

またFAX送信に関しては、生産システムの1つでTransFaxを利用しており、注文書には他社のFAXサービスを利用していた。金子氏は、「SAP ERPの導入が完了したらメインフレームを撤去する計画であり、これによりすべての帳票とFAX送信がSVFとTransFaxの組み合わせに移行されます」と話す。TransFaxは、処理能力とBCP対策を評価して採用を決定。岡田氏は、「グローバルで利用するため、特に耐障害性は重要な要件でした」と話している。

SAP ERPで8種類の帳票システムを運用
SVFとTransFaxで自動FAX送信を実現

DICが構築した基幹システムでは、SAP ERPを中心に、

①SAP帳票出力
②アーカイブ済帳票出力
③スプール済帳票出力
④帳票ダイレクト出力
⑤プリントリストアーカイブ
⑥COLDアーカイブ
⑦帳票スプール
⑧自動FAX送信

という8種類の帳票システムが稼働している。そのうち、③スプール済帳票出力、④帳票ダイレクト出力、⑥COLDアーカイブ、⑧自動FAX送信でSVFが活用されている。また⑧自動FAX送信では、TransFaxも採用されている。

金子氏は、「SAP ERPからエントリーされたデータやバッチ処理で作成されたデータを、OpenBOSTで仕分けし、SVFでFAXデータに加工して、FTP経由でFAXデータを引き渡し、TransFaxであらかじめ登録しておいた宛先にFAXを自動送信します。FAX送信されるのは、夜間バッチ処理で作成された逆請求書や支払明細書、端末からエントリーされたデータで作成される注文書の大きく2種類です。基本的にSAP ERPをカスタマイズしたくなかったので、帳票をSVFで外出ししたという背景がありました」と話す。

また岡田氏は、「当初はFTPデータを1件ずつシリアル処理で送る仕組みを構築していました。その仕組みでテストを実施したところ、4ページのFAXを4,000件送るのに約5時間かかってしまいました。そこでFTP送信の仕組みを8並列のパラレル処理に変更したところ、送信時間を約8分の1に短縮できました。一方、SVFに関しては、以前から利用していて慣れていたので、特に問題なく帳票システムを構築できました」と話している。

SVFとTransFaxへの移行によりFAX送信でコストを約53%削減

SVFを導入した効果を金子氏は、「メインフレームの基幹システムでは、約2千種類の帳票が出力されています。東京に2台、大阪に1台設置されている大型LBPがフル稼働して帳票を出力しています。DICは紙で仕事をしているといっても過言ではありません。しかしSAP ERPに移行することで、SVFで紙に出力する帳票フォーム数は34種類に削減されます。SVFは日本人の帳票のこだわりに応えてくれるツールです」と話す。

また以前は、送信したFAXの控えを物理的に紙に印刷してファイルで書庫に保管していた。SVFを導入したことで、FAXの控えをPDFで⑥COLDアーカイブに保管できるので、印刷する紙の量が削減できるほか、ファイルを保管するための書庫も不要。備品コストやファシリティコストを削減することができる。

一方、TransFaxを導入した効果を岡田氏は、「他社のFAXサービスは、書式や内容の変更をFAXサービス提供会社に依頼しなければなりませんでした。SVFとTransFaxの組み合わせにより、帳票に変更があった場合でも、すぐにSVFで修正してTransFaxで送付することができます。これにより作業効率が向上したほか、修正コストの外部流出もなくなりました」と言う。

金子氏は、「月間2万枚、200件に逆請求書を郵送しています。SVFとTransFaxの導入により、郵送代、封筒代、封印作業等をFAX送信に切り替えますので、コストを約53%削減できます。また月間3万枚のFAXを送信する注文書を、他社のサービスからSVFとTransFaxに移行することで、FAX送信コストを約10%削減できます。いまのところ机上の試算ですが、費用対効果は十分期待できます」と話している。

SAP ERPのグローバル展開にも
SVFとTransFaxのFAX送信に期待

今後、DICでは、2013年7月にDIC本体を含むグループ企業3社にSAP ERPを導入する計画。その後、中国、オーストラリア、ニュージーランド、そして約20社の国内グループ企業に順次、導入していく。金子氏は、「グローバル利用としては、独自に開発した貿易システム等とSAP ERPを連携し、日本から海外へのFAX送信、海外から海外へのFAX送信を行うことも計画しており、SVFとTransFaxには、大きな期待を寄せています」と話している。

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