導入事例

菊正宗酒造株式会社

実績を評価してネットショップの帳票基盤をSVF/RDEで刷新
基幹業務システムと共通の帳票基盤で帳票印刷を効率化

  • SVF
  • 食料品
  • マイグレーション
Before

基幹業務システムでは、以前は帳票をシステム部門のプリンターで一括出力し、仕分けをして、社内便で各部門に送付していた。また再印刷をする場合、1ページ目から印刷しなければならなかった

after

SVF/RDEを導入したことで、各部門の担当者が必要なときにRDEから帳票を印刷できるので、システム管理者の作業負荷が削減できた。またPDFは必要なページだけを印刷できるので紙のムダも減少した

導入背景

● 商品や販路の拡大で基幹業務システムが硬直化

● クラウドやビッグデータなど最新技術への対応

● 人的リソースを含めCOBOLのメンテナンスが困難

導入ポイント

● 2002年より請求書出力で利用している実績

● 研修を行うことなく直感的に使える操作性

導入効果

● ネットショップの帳票を1~2ヶ月という短期間で開発

● 帳票作成の時点でプレビューできることにより、チェックが容易に

● 基幹業務システムとの共通基盤による効率化

導入製品

SVFRDESVFX-DesignerUniversal Connect/X(※SVF Connect SUITEの構成製品です。)

Company Profile

創業:1659年(万治二年)
所在地:神戸市東灘区
事業内容:清酒「菊正宗」をはじめ、焼酎・リキュール・食品や化粧品の製造・販売、清酒関連文化事業などを事業として展開
URL:http://www.kikumasamune.co.jp/

菊正宗酒造株式会社

システム室 課長代理
池田 邦広 氏



※字幕付

「旨い物を食べると辛口の菊正宗を飲みたくなる、菊正宗を飲むと旨い物が食べたくなる」というテレビCMで広く知られる菊正宗酒造株式会社(以下、菊正宗酒造)。戦後の甘口全盛の時代にも、あえて和食の味を引き立てる辛口の酒にこだわり、常に品質向上に取り組んでいる。菊正宗酒造では、メインフレームで運用していた基幹業務システムの全面的なオープン化と、ネットショップの帳票システムの刷新を決定。SVFおよびRDEを採用することで、高い開発生産性による短期間での開発を実現。高速なレスポンスと高い信頼性を兼ね備えた帳票出力基盤を構築した。

350年以上、本流辛口にこだわり和食に合う日本酒を提供する菊正宗

1659年の創業以来、菊正宗酒造は「品質本位」を掲げ「本流辛口」を守り続けており、創業350年の2009年には「和食に合うおいしい日本酒を提供し、人々の心と体の健康に貢献します」という使命に基づき、伝統的な酒造りである「生酛造り(きもとづくり)」をレギュラー酒である上撰酒まで拡大。清酒「菊正宗」の旨さにさらに磨きをかけた。

生酛造りは、日本人の英知を生かして生命力の強い酵母を育てる「世界に冠たるバイオテクノロジー」であり、日本人のDNAに刷り込まれた製法といえる。その取り組みを支援することを目的に、早い時期から業務のIT化も推進。メインフレームで運用していた基幹業務システムのオープン化にあわせ、帳票出力基盤としてSVF/RDEを採用した。

商品や販路の拡大によりシステムの変化対応が困難に

菊正宗酒造では、基幹業務システムのひとつである受注出荷システムをメインフレーム環境で構築していた。しかし事業拡大に伴い、取り扱う商品が酒類をはじめ、食品や化粧品などに拡大。販売もこれまでの卸売だけでなく、量販店、ネットショップなど多岐にわたるようになってきたことから、メインフレームでは顧客や市場の変化に迅速かつ柔軟に対応することが困難になっていた。

システム室 課長代理の池田 邦広氏は、「ITシステムに関わる担当者として、時代の流れやコスト意識、さらにクラウドやビッグデータなどの新しい技術の登場には常に気を配り、乗り遅れないようにしています。世の中のITシステム開発がオープン化に移り変わっていることから、新たに構築するシステムに関しては、段階的にオープン化を採用してきました」と話す。

そこで2010年4月より、基幹業務システムの全面的なオープン化プロジェクトをスタート。2012年4月までの約2年間で基幹業務システムのオープン化を実施した。また同時に、COBOLで開発されていた帳票システムをSVFとRDEにより刷新することも決定。池田氏は、「社内にCOBOL開発者が少なくなるなど、人的リソース面も含めて帳票のメンテナンスが困難になっていたことが背景にありました」と話している。

実績を評価してSVF/RDEを採用
基幹業務システムも不安なく運用

基幹業務システムのオープン化では、主に物流部門と営業部門のシステムが対象となっている。また、ネットショップの仕組みとの連携を行い、関連帳票を出力したり、データのやり取りをしたりしている。この基幹業務システムとネットショップの、両方のシステムの帳票出力基盤としてSVF/RDEが採用されている。

今回、構築された帳票出力基盤では、約80種類の帳票をSVFで刷新。帳票の内訳は、請求書などの1枚ものの伝票と出荷伝票のような最大6枚つづりの連続帳票の大きく2種類に分かれている。池田氏は、「連続帳票は、1日に500~700枚程度が出力されています。繁忙期には1,000枚以上が出力されます」と話す。

新しい基幹業務システムは、Windowsサーバーで稼働。SVF/RDEは、仮想化されたWindowsサーバーの仮想サーバーに搭載されている。また運用管理システムやEDIシステムなども、仮想サーバーで動いている。データベース(DB)に関しては、独立した物理サーバー上で運用されている。

このDBからCSVデータを作成し、Universal Connect/XでRDEに転送し、帳票印刷に使っている。このときCSVデータの中に、合計金額や消費税額、住所、氏名など、必要なデータはすべて作成しておき、SVFX-Designerでは極力細かい設定をしない仕組みにしている。「シンプルな帳票出力の実現を目指しました」と池田氏は言う。

また、ネットショップは、菊正宗酒造の直営サイトのほか、楽天市場への出店、社員向け販売サイトの3つを運営しているが、この3つのサイトからDBにデータを取り込み、基幹業務システムと同じSVFの帳票基盤を利用して、お買い上げ明細書やピッキングリストなどを出力している。

SVF/RDEを採用した理由を池田氏は、「2002年より一部請求書の印刷にSVFを使用していたので、その実績を評価して今回も採用を決めました。当時から使いやすく、その後のバージョンアップで機能も拡張されていたので、基幹業務システムやネットショップへの採用時も不安はありませんでした」と話している。

高い開発生産性で短期開発を実現
必要な伝票のみの印刷で紙のムダを減少

基幹業務システムは、2011年10月の時点で開発が終了していたが、繁忙期や決算期を避けて、2012年5月に本番環境に移行している。池田氏は、「SVF/RDEの高い開発生産性により、基幹業務システムの帳票は1ヶ月程度で開発できました。また、ネットショップの帳票も1~2ヶ月という短期間で開発できました」と話す。

「SVF/RDEを導入したことで、帳票や一覧表などが高速かつ簡単、確実に印刷できるようになりました。また、印刷時にトラブルが発生しても、プリンターの状況確認や再印刷の作業にも素早く対応でき、システム運用者からも高評価を得ています。そして、本番稼働後もシステムが一度も止まらない高い信頼性など、SVF/RDEの製品としての性能を高く評価しています」(池田氏)。

一方、ネットショップでの効果を池田氏は、次のように語る。「お客様宛てのお買い上げ明細書では、文字が薄れているとか、欠けているといったことがないことが重要です。SVF/RDEでは、帳票作成の時点でプレビューができるので、帳票作成者もチェックが容易になっています。また、ネットショップの帳票作成者は、特に研修などを行うことなく、直感的にSVFを使って帳票を作成しています」

また池田氏は、「ネットショップの定期購入制度では、購入回数に応じたプレゼント等のサービスを提供しています。このとき同じ帳票レイアウト上に、プレゼントの内容を表示したり、デザインを変更したりという開発が容易にできました」と話す。

今後の取り組みについて池田氏は、「コスト削減の観点から、専用用紙による連続帳票とドットインパクトプリンターからの移行を検討していきたいと思っています。そのためのツールとして、タブレット端末に表示された伝票にメモが書き込めるTablet Paper for RDEには、非常に関心を寄せています。またネットショップから、お客様宛てのお買い上げ明細書には個人情報が含まれていますので、PDFで保存する場合にはRDE PDF Optionの機能より、パスワードを設定したり閲覧期限を設定したりして、セキュリティを高める計画です。さらにDr.Sum EAを導入し、売上データや実販売データを使用した分析システムの構築も行いたいと考えています。現在、Dr.Sum EAを検証中ですが、集計結果の表示の早さに驚いています」と話している。

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