導入事例

菱彩テクニカ株式会社

340種類以上のレポートをDr.Sum EAで作成し管理
現場のレポート作成のスピード向上と細やかな原価・損益管理を実現
  • Dr.Sum EA
  • 機械・電気機器
  • レポート帳票
Before
「新規業務が増えるに従って、部門単位で独自にExcel などで業務を管理するようになり、経理処理などは各部門のExcel データを経理部が収集し仕訳する必要がありました。手作業でデータを取り込むため、月初から10 日くらいまでは処理に忙殺されるとともに、人的ミスによる手戻りも発生していました」
after
「Dr.Sum EA 導入後は受注データと発注データが一元化したため手入力が不要になり、人的ミスによる手戻りがなくなりました。画面上で工事名を入力するだけで、台帳発行に必要なデータを抽出することができるようになり、膨大なデータでも検索速
度は非常に速く、抽出したいデータの集計作業がスムーズになりました」

導入背景

● 事業部ごとに異なる業務システムが運用され、データが一元管理できない

● 手作業でデータを取り込む作業を自動化し人的ミスを解消

導入ポイント

● 多様な帳票作成機能と誰もが使える分かりやすい操作性

● 不特定多数が利用できるサーバーライセンスによるコストの削減・法制度の変更に合わせて柔軟に対応できる

導入効果

● 台帳発行に必要なデータの集計作業をスムーズに実現

● 業務ごとの特異性による現場からの帳票リクエストに細かく対応

● 帳票の目的によって項目を細かく制御し汎用性と再利用性を実現

● 有期事業の工事件名、受注金額等のスピーディーな抽出を実現

導入製品

Dr.Sum EA Premium / Dr.Sum EA Datalizer Professional for Web / Dr.Sum EA Datalizer MotionChart

Company Profile

創業:1974年1月16日
所在地:兵庫県尼崎市
事業内容:1974年、菱彩工業株式会社として創業。その後、専用機製造・保全などの施設業務、構内物流業務、現品管理業務と業容を拡大。系統変電システム機器や交通システム機器製造の一翼を担う一方で、建設塗装や環境測定業務、計測器校正業務も手掛け、自主事業として電気分解式除湿器を製品化。
菱彩テクニカ株式会社
左:管理部 管理課 課長 福重 道治 氏
右:管理部 管理課 橋口 克広 氏

三菱電機グループの菱彩テクニカ株式会社(以下、菱彩テクニカ)は、4つの事業部ごとに異なる業務システムが運用されている状況を改善するため、2010年より基幹システムの再構築に着手。それに合わせて、人事システムで活用していた「Dr.Sum EA」を、基幹システムにも活用。各事業部における業務効率アップと、管理部門における経営情報の集計・分析のスピードアップを実現した。全社で活用されるレポート数は340種類以上に及び現場に根付くとともに、細かい原価管理や部門ごとの損益状況が可視化できることにより、迅速な経営判断にも役立っている。

事業部ごとに異なる業務システムを運用
受注処理も独自のオーダー番号で管理

三菱電機グループの菱彩テクニカは、塗装事業をはじめとして、工場内専用機設備の設計・製作・保守・移設などの施設事業、物流事業、除湿器事業の4つの事業を柱として事業展開している。40年近く培ってきた高い技術力を活かし、環境と地域社会に貢献するビジネス姿勢はグループ内外で高い信頼を得ている。

そうした事業の多様化の一方で、設備の法定点検や環境測定など、事業部ごとに特異性の高い業務が増加するようになったことから、事業部ごとに異なる業務システムが運用され、その不統一が大きな課題となっていた。管理部 管理課 課長の福重 道治氏は当時の状況を次のように振り返る。

「当社はオフコンを活用し、すべての拠点の業務を管理していましたが、新規業務が増えるのに従い、部門単位で独自にExcelなどで業務を管理するようになりました。そのため、経理処理などは各部門のExcelデータを経理部が収集し仕訳して、手作業でデータを取り込む状態となり、月初から10日くらいまではその処理に忙殺される状況が続きました」

また、受注処理も各事業部が独自のオーダー番号を用いて管理するようになったため、損益などを明確に把握することが困難になり、経営上の課題になっていた。

データベースからデータを抽出しグラフや表に加工できる機能に注目

そこで菱彩テクニカは、三菱電機グループ会社に依頼し、2010年より業務システムの統一化に向けた基幹システムの再構築に着手。同時に、部門ごとに異なったフォーマットを使っていた各種の社内帳票を統一し、手作業による転記作業を必要としない処理の自動化を検討した。

システムの選定にあたり最適と判断したのが、ウイングアークの「Dr.Sum EA」だ。

決め手となったポイントは大きく3つある。

1つは、多様な帳票作成機能と分かりやすい操作性を備えていること。2つ目は、ユーザーライセンスではなくサーバーライセンスで活用でき、コスト削減に大きく寄与できること。そして3つ目が、法制度の変更などに合わせて柔軟にレポート項目の変更に対応でき、その都度発生する費用を抑えられることだ。

「多種多様な帳票の中から目的の帳票のアイコンをクリックするだけで、データベースからリアルタイムにデータを抽出し、Excel形式によるグラフや表などに加工できる機能に注目しました」と、福重氏は話す。

2011年3月にDr.Sum EAの導入を決定。構築中の基幹システムではなく、まず人事システムに限定して2011年7月からDr.Sum EAの利用を開始した。菱彩テクニカでは、社員が業務改善を提案する「考案活動」を奨励しており、人事システムで「考案活動」の提案件数を集計し、月間提案件数を表彰金として給与へ反映させるといった活用を行っている。

その後、Dr.Sum EAの活用範囲を基幹システムにまで拡大し、2012年4月から基幹システムとシングルサインオンで連携する形で全社展開した。基幹システム再構築により管理するデータが一気に増大し、それらのデータを各部門や管理部門が効率的に利用できるデータ出力基盤としてDr.Sum EAを活用しようとした。

データの一元化で手入力が不要になり人的ミスによる手戻りを解消

基幹システムの構築にあたって、菱彩テクニカでは各部署でどのようなフローに基づいた帳票が必要かをヒアリングして回り、何度も意見交換しながら帳票のスタイルを改変し、現場が本当に望む形のレポートを作っていった。それが可能だったのも、Dr.Sum EAのレポート作成機能が優れていたからだと話すのは、管理部 管理課で資材全般の業務エリアを担当する山本 美江子氏だ。

「当初は容易に考えていましたが、ヒアリングする中で想定以上に業務の特異性が大きく、個別のレポートやメニューを数多く設定する必要があると分かりました。そうしたリクエストに細かく対応できたのもDr.Sum EAの柔軟性のおかげだと感じています」

また、管理部 管理課で情報システム全般の管理を担当する橋口 克広氏は、「基幹システムでは各部門の要望が異なる場合が多く、レポート上に盛り込む項目などを共通化するための調整が非常に難しいのです。しかし、Dr.Sum EAではレポートの目的によって項目の表示・非表示を細かく制御できるので汎用性を高められます。また、一度フォーマットを作っておけば新規に作成するのが非常に楽なのも大きなメリットです」と評価する。

全社の業務に浸透した結果、Dr.Sum EAで出力する総レポート数は2013年9月現在で340種類以上に及ぶ。

従来は受注システムと購買システムが分離しており、手動でExcelにマージして損益管理に活用していたため、入力ミスなどによる手戻りが多数発生していたが、基幹システムを導入しDr.Sum EAを利用しはじめてからは受注データと発注データが一元化されたため手入力が不要になり、人的ミスによる手戻りがほぼ解消している。

「画面上で工事名を入力するだけで、台帳発行に必要なデータを抽出することができるようになった」と話す山本氏は、「膨大なデータでも検索速度は非常に速く、抽出したいデータの集計作業がスムーズになりました」と、集計のスピードに満足している。

また福重氏も、「有期事業の工事件名、受注金額等のスピーディーな抽出を実現しました。Excelで管理していた時よりも細かい原価管理が可能になり、部門ごとの損益状況が可視化しやすいため、スピーディーな経営判断ができるようになりました」と強調する。

管理者や専門家が利用するのではなく現場で誰もが活用できる

今後、同社では、「Dr.Sum EA Datalizer Professional for Web」の機能を活用したPDFファイルや、Dr.Sum EAのデータベースからチャートを作成する「Dr.Sum EA Datalizer MotionChart」を活用した経営層への情報の可視化を進めていく計画だ。

橋口氏は、「SDS(化学物質等安全性データシート)やISO14001関連などの環境データ管理にも広げていく一方で、計測機器や測定工具の精度管理をさらに徹底していくため、各事業部で所有する未検査器具の洗い出しと受検の指導にも活用していくつもりです」と今後の見通しを語る。

福重氏も、「Dr.Sum EAは、活用していくほど誰でも使える容易性とカスタマイズが可能な融通性、集計スピードなどの高い機能性を実感しました」と今回のプロジェクトを振り返る。Dr.Sum EAを、“一部の管理者や専門家が利用するのではなく、現場で誰もが利用できるデータベース”として、日常業務の中に密着した使い方を実践している菱彩テクニカ。さらに増え続ける大量のデータを見える化することで業務効率向上につなげる、強い組織に進化していくに違いない。

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