導入事例

森ビル株式会社

2,300台のWindows端末の入れ替えを機に、基幹システムを仮想化統合。

SVFのバージョンアップサービスを利用し、ユーザー部門への負担ゼロで一大プロジェクトを実現

  • SVF
  • 不動産
  • 仮想化統合
  • SVFバージョンアップ
Before

SVFのバージョンアップ計画は以前から温めていましたが、実行するタイミングを見計らっていました

after

業務をとめないことが最優先だったため、新バージョンへの切り替えを基本的に業務時間外に終えたことから、カットオーバー当日の朝に一瞬だけサービスを止めただけで完了しました

導入背景

● 2,300台のWindows端末の入れ替えとサーバーの保守切れに伴い、基幹システムを仮想化環境へ移行する必要があった。

● 既存の約1,000の帳票フォームをそのまま使用し、ユーザー満足度の高い現行システムの使い勝手を損なわないようにする必要があった。

導入ポイント

● 2つの基幹システムのベンダーが異なること、約100台の複数メーカーのプリンターがあることから、ウイングアーク1stの対応力に期待した。

● これまでの安定したSVFの稼働実績から、バージョンアップ作業を任せることで、自社の人的リソースを仮想化構築に集中できると判断した。

導入効果

● SVFが稼働するサーバーはシングル構成だったが、仮想化統合により二重化に容易に対応でき、障害時に備えることができた。

● サーバーの集約により、保守・監視の運用負荷が軽減された。

● カットオーバー時にも業務を止めることなく、新バージョンに移行できた。

導入製品

Company Profile

設立:1959年
所在地:東京都港区
事業内容:都市を創り、都市を育む仕事を通じて東京の磁力を創出するという使命のもと、虎ノ門ヒルズをはじめ、六本木ヒルズ、表参道ヒルズといった都市再開発事業、不動産賃貸・管理事業、文化・芸術・タウンマネジメント事業を手掛けている。
URL:http://www.mori.co.jp/

森ビル株式会社

左:情報システム部 運用グループ 課長 浅野 英一郎 氏
中:情報システム部 運用グループ 吾郷 一元 氏
右:情報システム部 運用グループ 戎井 徹 氏

森ビル株式会社(以下、森ビル)では、2,300台のWindows 7端末の入れ替えとサーバーの保守切れに伴い、基幹系業務システムを仮想化環境に統合。同時に、SVFのバージョンアップを実施した。サーバー集約により、保守・監視系の運用負担を軽減したほか、既存システムの使い勝手をそのままに、業務を止めることなく新環境への移行を実現した。

会計帳票や営業系帳票にSVFを活用
ソフトとハードのバージョンアップを一斉実施

森ビルは、アークヒルズや六本木ヒルズ、表参道ヒルズなどで一般にもよく知られているように、東京都心部を中心に都市開発を行うディベロッパーで、プロジェクトの企画・開発・設計監理段階から完成後の運営管理、タウンマネジメントまでを一気通貫で事業展開している。また近年は、上海環球金融中心(中国)など、海外での事業展開も行っている。現在は、虎ノ門ヒルズや、松坂屋銀座店の再開発・銀座六丁目計画などを推進しており、「都市を創り、都市を育む」街づくりに尽力している。

森ビルでは、中核となる業務システムとして、ERPシステムと独自に開発したFM(ファシリティマネジメント)システムの2つの基幹業務システムを運用し、会計や営業などの各種業務をカバーしている。これらの業務の中で発生する請求書や契約書等の帳票類の管理・出力については、「SVF」を両システムと連携させて活用。2007年の導入時より安定した運用を続けていた。 しかし、サーバーの保守期限切れに伴う更新、それにERPとFMシステムのバージョンアップを契機として、仮想化環境への移行によるサーバー集約を決定。SVFについても保守期限切れと併せてバージョンアップを実施することになった。 森ビルと関連会社の情報システムの運用管理を担う情報システム部 運用グループ課長 浅野 英一郎氏は、「SVFのバージョンアップ計画は以前から温めていましたが、実行するタイミングを調整していました。ERP、FMシステムのバージョンアップ、それに仮想化統合というのは絶好の機会でした」と振り返る。

自社の人的リソースを仮想化環境構築に集中

SVFの実質的なバージョンアップ作業は2013年の夏、わずか1ヶ月程で完了した。短期間でスムーズに行えた理由の1つとして挙げられるのが、「SVFソリューションサービス」の活用だ。

ERPとFMシステムはそれぞれ別々のベンダーが構築しており、バージョンアップに伴う調整は困難となることが予想された。また、運用グループの貴重な人材リソースは、ハードウェアの更新など仮想化環境の構築にできる限り集中させることが望まれた。こうしたことから、SVFのバージョンアップについては2つの基幹システムを踏まえて対応が行えるウイングアーク1stの技術支援をあおぎ、きめ細かなバックアップ体制を確立した。

またこのバージョンアップ・プロジェクトにおいて森ビルが特に留意したのが、システムの安定稼働だ。同社では毎日1,000ページ以上にも及ぶ仕訳の明細リストをSVFによってPDFに出力しているほか、日々の業務で扱う見積書や契約書なども大量に発生している。帳票サーバーに障害が生じれば、それは同社の業務自体が止まってしまうことになってしまう。

「システムの導入時からウイングアーク1stには支援してもらっており、マルチベンダーへの対応ノウハウも高く評価していました。当社のシステムの開発時からの経緯を熟知していることもあり、バージョンアップを全面的にお願いしたのです」と浅野氏は言う。

また運用グループの戎井 徹氏はこう続ける。「元々SVFを選択したのも、その安定度と対応力の高さにありました。複合機やプリンターについても主要メーカーの製品に対応しているので助かっています」

同社では約100台の複合機やプリンターを使用しており、3年ごとに検証して入れ替えを行っている。そのため、どのメーカーのプリンターに変更しても帳票サーバーが対応できることは必須の要件でもあるのだ。

仮想化技術による二重化で、万一の障害時に備える

約1ヶ月程度で完了したSVFのバージョンアップ作業の後、出力テストによる調整の上で本番稼働を迎えた。業務を止めないことが最優先事項だったが、新バージョンへの切り替えを基本的に業務時間外に終えたことから、カットオーバー当日の朝に一瞬だけサービスを止めただけで完了した。

会計帳票については、夜間にバッチプログラムで仕分けを行い、RDEにスプールされ保管される。お客様へ発行される帳票はRDEから直接プリンターに出力を行う。また、お客様先へ郵送する場合や各部門担当が利用する場合は、RDEのPDF出力機能を利用し配布している。

仮想化環境への集約により、従来シングル構成で稼働していたSVFを容易に障害時に備えたHA構成にすることが可能になった。また、数十台のラックに収められていたサーバー関連をブレードサーバーに更新したことで、物理サーバーの台数やフロアスペースの縮小することができた。さらに、全社で使用している約2,300台のクライアントPCについても、2013年10月にWindows 7へと一斉にバージョンアップを行った。ノートPCに更新したことで、帳票の電子化促進や、ペーパーレス化による環境への考慮を後押ししている。

運用グループでサーバーを担当する吾郷 一元氏は、「今回のリプレースも含め、サーバー・フロアを当初の半分ぐらいにできたので予算を削減することができました。運用管理の面でも、保守対象の物理サーバー台数が減るだけでなく、そこで稼働するシステムも仮想化統合することにより管理し易く、対象機器も減ることから省力化につながっています」と強調する。

サーバー集約によりシステム運用の効率化を実現した森ビル。今後は、タブレット導入などによる帳票の電子化、ペーパーレス化など、ITによるビジネス貢献に注力していく予定だ。

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