導入事例

ライオン株式会社

SVF/RDEをベースとした帳票基盤をコアにIT基盤改革を推進
帳票開発の生産性を10倍に高め、3年以上ノンストップの安定稼働を続ける
  • SVF
  • 化学
  • IT基盤改革
Before
各拠点のプリンターの入れ替えに際して、新しく導入するプリンターの仕様にあわせ、サブシステムごとに出力プログラムを全面的に作り直さなければならないという課題がありました
after
市場の主要なプリンターをサポートしたSVF/RDEにより、設定を変更するだけで容易に対応できました。今後も4年サイクルでプリンターを見直すことになりますが、プリンターメーカーが変わり、異なる機種が混在しても問題はありません

導入背景

● メインフレームからオープン系へIT基盤を刷新

● 全社共通の帳票基盤の整備

● 拠点プリンターの入れ替えに伴う負担軽減

導入ポイント

● 主要プリンターに対応

● GUIによるノンプログラミングの帳票開発

● データ連携基盤や電子帳票など、他社システムと容易に連携が可能

導入効果

● 帳票の開発生産性が従来の10倍に

● その時々で最適なプリンターの選定が可能

● ミッションクリティカルな要件に応える安定稼働を実現

導入製品

SVF / RDE / SVF for PDF/ Universal Connect/X(※SVF Connect SUITEの構成製品です。)

Company Profile

設立  :1918年9月(創業1891年10月)
所在地 :東京都墨田区本所1-3-7
事業内容:歯磨き、歯ブラシ、石鹸、洗剤、ヘアケア・スキンケア製品、クッキング用品、薬品、化学品等の製造販売
ライオン株式会社

統合システム部 部長 宇都宮 真利 氏

ライオン株式会社(以下、ライオン)では、2010年からIT基盤および基幹業務システムのリニューアルを推進。メインフレームを撤廃し、プライベートクラウド上のオープン系に移行している。各システム共通の帳票基盤となっているのがSVF/RDEだ。業務により異なる帳票の開発生産性を高めるとともに、各拠点のプリンターの入れ替えにも容易に対応できるようになった。3年以上ノンストップの安定稼働を続け、ミッションクリティカルな業務要件に応えている。

共通帳票基盤の導入が契機となり IT基盤の全面的なリニューアルが始動

オーラルケアからビューティケア、ファブリックケア、リビングケア、メディカルケアや健康食品にいたるまで、生活に身近な製品づくりで成長してきたライオン。創業120年を迎えた2011年に、「くらしとこころの価値創造企業」「環境対応先進企業」「挑戦・創造・学習企業」を目指す新たな経営ビジョン「Vision2020」を策定、「国内事業の質的成長」「海外事業の量的成長」「新しいビジネス価値の開発」「組織学習能力の向上」の4つのテーマを柱とする成長戦略を推進している。

この成長戦略と歩調を合わせ、同社が2010年から継続して推進しているのが、IT基盤ならびに基幹業務システムのリニューアルだ。同社 統合システム部の部長を務める宇都宮真利氏は、その概要を次のように話す。

「最大の変革はメインフレームの撤廃で、IT基盤をプライベートクラウド上のオープン系に移行しました。また、各システムを業務単位のサイロ型で構築するのではなく、レイヤーごとに横串を通して共通機能を提供していく形に方針を改めました」

一連の取り組みの原点となったのは、2009年における共通帳票基盤の導入である。

同社は長年使い続けてきた拠点プリンターの老朽化対策とTCO削減を目的にベンダーリプレースに踏み切ったのだが、当時はサブシステムごとに帳票出力を行っており、新しく導入するプリンターの仕様にあわせて、出力プログラムを全面的に作り直さなければならないという問題に直面した。この非効率な作業を回避するため、プリンターごとの差異を吸収し、あらゆるシステムから共通利用できる帳票基盤を導入したのである。

「この考え方が結果的に、IT基盤における機能共通化という基本方針に発展していきました。現在、基幹業務システムのリニューアルと共通帳票基盤の導入は、完全に一体化して進められています」(宇都宮氏)

帳票開発の生産性を10倍に高め プリンターの柔軟な選択肢を獲得

同社が進めるシステム基盤改革において、一つの“コア”として重要な役割を担う共通帳票基盤として活用されているのが、SVFおよびRDEだ。

IT基盤をメインフレームからオープン系にリニューアルするにあたり、同社は約80%のシステムについてはマイグレーションツールを利用してそのまま機械的に移行し、残りの約20%のシステムを再構築した。SVF/RDEが適用されたのは、このうちの再構築部分で、具体的には「需給補給管理」や「生産購買管理」、「新マスター」といった基幹業務システムの帳票開発および帳票出力を担っている。ノンプログラミングの開発・データ連携基盤として導入されたASTERIA(インフォテリア製)にSVF/RDEの出力用コンポーネントを組み込み、各システムに対して共通の帳票サービスを提供する仕組みだ。

こうしたSVF/RDEの導入によって得られた最大の効果として宇都宮氏が強調するのが、業務ごとに様々なフォーマットを持つ帳票の開発生産性の向上である。

「仮に特定ベンダーのプリンター向けに使っていた帳票プログラムを新しいプリンターの仕様に合わせてプログラムを作り直したとすれば、3~4人月の工数を費やしていたと考えられます。これに対してSVF/RDEによるGUIベースの帳票開発で費やした工数は97帳票でわずか7人日です。開発生産性は10倍以上に向上したことになります」

さらに、同社は2012年にもトータル270台におよぶプリンターのベンダーリプレースを行ったのだが、この際にもほとんど手間はかからなかった。

「市場の主要なプリンターをサポートしたSVF/RDEでは、設定を変更するだけで容易に対応ができました。4年サイクルでプリンターを見直していますが、ベンダーが変わり、異なる機種が混在しても問題はありません。その時々で最適なプリンターを採用できる、柔軟性を確保することができました」(宇都宮氏)

900日以上にわたりノンストップで稼働 運用診断結果から今後の安定稼働を確信

2014年7月現在、SVF/RDEから出力される帳票は、電子帳票として配布されているものも含めれば月間14万ページにも及ぶ。万が一、これらの帳票出力が計画外に停止した場合、資材の調達から生産、出荷をはじめ、あらゆる業務が“手探り”になってしまうという甚大な被害が生じる。このような非常にミッションクリティカルなシステム要件にも、SVF/RDEは高い満足度で応えているという。

「今から3年前に仮想化基盤をバージョンアップする際に計画停止して以降、SVF/RDEは一度も止めたことがありません。900日以上にわたって、まったくトラブルを起こすことなく24時間フルに動き続けています」(宇都宮氏)

もっとも、こうした安定性も、将来に対する不安を払拭することはできない。

そこで同社は、ウイングアーク1stがプレミアムサポートサビースとして提供している「プロアクティブサポート・システム診断」を活用した。これはベンダーの視点からSVF製品の稼働ログとハードウェアリソースの利用状況を収集・分析するサービスで、「この診断結果によって、帳票サーバーの動作にまったく問題がないことを確認。今後も安定稼働を続けていけることを確信しました」(宇都宮氏)と、ウイングアーク1stのサポート体制を高く評価する。

社内標準の共通帳票基盤として グローバル拠点への展開も検討

約5年間にわたるIT基盤改革の取り組みから得られた成果をもとに、同社はSVF/RDEを社内標準の帳票基盤として位置づけ、今後も様々な開発案件に適用していく考えだ。

「例えばメインフレームから機械的に移行した基幹業務システムについても、順を追って再構築を進め、オープン系に最適化していく計画です。当然、帳票部分の開発および出力については、SVF/RDEを活用することになります」(宇都宮氏)

また、Vision2020に示された「海外事業の量的成長」という目標を達成するため、IT基盤のグローバル最適化も必須になると予想されている。

「タイや中国、インドネシアなど、アジアを中心に当社の海外事業の比率はますます高まっています。そうした中で、どのような形でデータのグローバル統合、帳票基盤の共有化が望ましいのか、関連部門と意見をすり合わせながら方向を定めていきます」と宇都宮氏は語り、今後の拡張を見据えている。

 
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