導入事例

DSP五協フード&ケミカル株式会社

300種類以上あった“似たような”レポートを1/10に集約。
分析のPDCAサイクルを定着させ、社員一人ひとりが意思決定できる環境を目指す。
  • Dr.Sum EA
  • 食料品
Before
「外資系ベンダーのBIツールは、ITや分析の専門家ではない営業部門の担当者が使いこなすにはハードルが高く、個別要件に応えるレポートをシステム部門で用意して提供せざるを得なかった。その結果、300種類以上の“似たような”レポートが乱立し、エンドユーザーは自分が見たいデータがどのレポートにあるのかわかりづらくなっていた」
after
「Dr.Sum EAは、エンドユーザー自身でお客様や商品などの項目を切り替えながら見たいデータを自由に表示し、簡単な分析を行うことが可能。レポートの種類は以前の1/10以下に集約され、どれを見ればよいのかと迷うことがなくなった。また、システム部門での個別対応やメンテナンスの負荷も大きく軽減した」

導入背景

● 既存のBIツールは営業部門が直接利用するには操作が難しく、個別要件に応えるレポートをシステム部門が用意していた。

● 300種類以上の“似たような”レポートが乱立し、どのレポートに知りたい情報が載っているのかわかりづらかった。

導入ポイント

● 日本企業の感覚にフィットした国産BIツールならではの操作性。

● 利用するユーザーの数に制約されないサーバーライセンス。

● 誰もが容易に操作できるDatalizer for Webと、より詳細な分析を行えるDatalizer for Excelの2つのインターフェイス。

導入効果

● 営業部門の利用者が、お客様や商品などの見たいデータを自由に表示し簡単に分析。

● Datalizer for Excelを使って、経営管理や業務分析などのより詳細なレベルの分析が可能。

● レポートの数を1/10以下に集約。システム部門による個別対応やメンテナンスの作業負荷を大幅に軽減。

導入製品

Dr.Sum EA / Dr.Sum EA Datalizer for Web / Dr.Sum EA Datalizer for Excel  

Company Profile

設立:1947年(2010年、大日本住友製薬株式会社フード&スペシャリティ・プロダクツ部門とその子会社であった五協産業株式会社が統合して現在の社名に変更)
所在地:大阪市北区
事業内容:食品素材から化粧品原料、医薬品原料、電子薬剤、コーティング材料まで幅広い商品群を取り扱う。製薬メーカーとして培われた技術力と品質管理力、そして商社として培われた幅広いネットワークで顧客のニーズにきめ細かく対応。
DSP五協フード&ケミカル株式会社
経営管理本部 業務管理部長
吉永 勇樹 氏(写真右)
 
業務管理部 業務システム課
國方 厘嘉 氏(写真中央)
 
企画部 企画課
鈴木 夢生 氏(写真左)

食品素材をはじめ、化粧品原料、医薬品原料など幅広い商品群を扱うDSP五協フード&ケミカル株式会社。既存のBIツールでは、営業部門の担当者が使いこなすにはハードルが高く、個別要件に応えるレポートをシステム部門が用意しなければならず、300種類以上の似たようなレポートが乱立していた。そこで同社では、Dr.Sum EAを導入しレポート数を1/10に集約するとともに、個々の社員が自分に必要なデータを自由に閲覧できる分析環境を実現した。

事業統合により、営業部門の体制が大きく拡大

DSP五協フード&ケミカル株式会社は、2010年7月に、約120年の歴史を持つ大日本住友製薬のフード&スペシャリティ・プロダクツ部門と、商社として約70年の実績を持つ五協産業が事業統合して発足した。これに伴い、食品の食感や品質をコントロールする「多糖類」をはじめ、食品素材や化粧品原料、医薬品原料、電子薬剤、コーティング材料・工業薬品などの事業分野にまたがる取扱商品は1万品目以上に拡大。取引先も国内外の数千社以上に広がっている。

現在では約180名の社員のうち70名強という最も厚い層を営業部門が占めている。DSP五協フード&ケミカル経営管理本部の業務管理部長を務める吉永 勇樹氏は、「事業統合以降、私たちが特に注力してきた課題が、営業部門における情報活用の推進です」と話す。

SIパートナーである株式会社日立ソリューションズがスクラッチ開発した「うる蔵くん」と名付けた営業情報システムもそのひとつ。基幹業務システムから収集した販売実績データを長期にわたって蓄積するもので、売り上げの期間比較や予実管理などを行える。

しかし、エンドユーザーであるすべての営業担当者のニーズに応じた検索画面をスクラッチで開発するのは非現実的であった。そこでDSP五協フード&ケミカルがフロントに導入したのがBIツールである。同社 業務管理部 業務システム課の國方 厘嘉氏は、「営業情報システムに反映されていない仕入れや在庫などのデータも基幹業務システムから収集しています。お客様別、商品別など柔軟な視点での分析を可能にし、営業部門のマネージャーや担当者の意思決定を支援することを目指しました」と話す。

個別要件に応えるレポートをシステム部門が用意

同社は事業統合時に、大日本住友製薬時代から利用してきた外資系ベンダーのBIツールに片寄せする方法を選んだ。しかし、利用者が増える度にライセンスを購入しなければならず、コストの問題に直面した。「営業部門の人数分のライセンスを購入するのに、多額の費用がかかる上に、ライセンス保守費も相当膨れ上がりました」と吉永氏は振り返る。

加えて、BIツールによるアドホックなデータ集計・分析も、当初の狙いとしていたような形では進まない。ITや分析の専門家ではない営業部門の担当者が使いこなすにはあまりにもハードルが高く、個別要件に応えるレポートをシステム部門で用意して提供せざるを得なかったのだ。この結果、300種類以上の“類似した”レポートが乱立。エンドユーザーは自分が見たいデータがどのレポートにあるのかもわかりづらいという状況で、「レポートを検索するツールを作ってもらえないか」という要望まで寄せられていたほどだ。

そこで日立ソリューションズに相談したところ、提案されたのがDr.Sum EAだった。「実際に試用してみたところ、国産ベンダーが開発したBIツールだけあって、日本企業の感覚にフィットした直感的な操作が可能でした。また、ユーザー数に制約されないサーバーライセンスで利用できる点も大きな魅力でした。既存のBIツールの減価償却が終わっていない時期でしたが、3年もあればそれくらいの費用は楽に回収でき、さらに十分に価値を生むと判断し、経営陣にDr.Sum EAの導入を提案しました」と吉永氏は話す。

レポート数を1/10以下に集約し営業部門自らが情報活用できる環境に

こうして2013年秋に導入されたDr.Sum EAは、基幹業務システムや販売情報システムとの連携、基本的なビューの設計などの開発を行ったのち、2014年5月より全社公開され、正式運用を開始した。

劇的な効果が、乱立していたレポートの集約だ。「現在、営業部門に対してDatalizer for Webを利用し、毎日3回更新される最新の営業情報を提供しています。エンドユーザー自身でお客様や商品などの項目を切り替えながら見たいデータを自由に表示し、簡単な分析を行えます。レポートの種類自体も以前の1/10以下に集約され、どれを見ればよいのかと迷うことはなくなりました。また、システム部門での個別対応やメンテナンスの負荷も大きく軽減しました」と國方氏は話す。

一方、ITに関する高いスキルを持つパワーユーザーに対してはDr.Sum EA Datalizer for Excelを提供し、より柔軟かつ詳細なデータ分析のための環境を整えた。同社 企画部 企画課の鈴木 夢生氏は率先してDatalizer for Excelを活用しているパワーユーザーであり、「使い慣れたExcelのインターフェイスを使って、直感的に操作できるのが便利です。経営管理や業績分析などの業務で、日常的にDr.Sum EAを活用しています」と話す。

一人ひとりの社員による分析のPDCAサイクル定着を目指す

今後に向けてDSP五協フード&ケミカルは、BIツールの社内活用をさらに積極的に進めていく考えだ。

「Dr.Sum EAを使えば、直感的な操作が可能であるため、例えば営業部門の新入社員が、これから訪問しようとするお客様が過去にどんな商品を買っていただいているのかなど、取引状況や商品に関する情報を自分で調べて知識の幅を広げることができます。その意味では人材育成のためのツールとしても、Dr.Sum EAは役立つのではないかと考えています」と鈴木氏は話す。

また、Dr.Sum EAに対するスキルが高まっていくのに従って、Datalizer for Excelの提供範囲を拡大していくことも検討中だ。

「Datalizer for Excelによるデータ活用の自由度向上の前提として、様々な担当業務や役職に応じてどんな種類のデータをどこまで公開できるのか、まずは明確なポリシーに基づいたセキュリティやガバナンスを確保する必要があります。その上で、一人ひとりの社員がデータに基づいて意思決定を行い、アクションを起こし、検証するという分析のPDCAサイクルを定着させていきたいと考えています」と吉永氏は意向を示す。

DSP五協フード&ケミカルはDr.Sum EAの導入によって実現したセルフサービスのBI環境を、さらなる“現場力の強化”につなげようとしている。

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