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西濃運輸株式会社

SVFとRDE採用で開発生産性と管理性の高い帳票システムを実現
利用する現場担当者の評価も高く今後のパッケージ販売にも期待

  • SVF

  • 倉庫・物流

  • マイグレーション

  • 業務効率化

  • コスト削減

Before

特にパフォーマンスが問題で、たとえばひとつの帳票を出力するために10~20分を要することもありました。

After

日本全国の拠点とつながるネットワーク上で流すデータはなるべく小さく、帳票の印刷速度はなるべく早いほうが良かった。これまでパフォーマンスに問題があったことから、SVFの圧縮機能は非常に有効です。

西濃運輸株式会社

写真左から

セイノーホールディングス株式会社
西濃運輸株式会社
取締役 情報システム部担当
森田 俊隆 氏
 
株式会社セイノー情報サービス
第二開発部 次長
五藤 秀寿 氏
導入背景

●帳票出力のパフォーマンス向上

●3つの帳票エンジンの統合管理

導入ポイント

●アプリ開発と帳票開発の分離

●帳票データの一元管理

●帳票の電子化

導入効果

●開発生産性/メンテナンス性の向上

●インターフェイスと操作性の向上

●帳票統合による管理性の向上

●帳票電子化によるコスト削減

導入製品

SVF

物流システム再構築を機に帳票システムをオープン化したい

開発の最小化と荷主様指向の物流サービスを推進

変化の激しい物流業界に対応する柔軟なIT化の推進が不可欠に

「会社を発展させ、社員を幸福にする」。この企業理念のもと、輸送事業、自動車販売事業、不動産賃貸事業などを多角的に展開する西濃運輸。「時・氣を逸しない」「衆智を集め即効に徹する」をグループ会社の合言葉に、顧客満足度の向上を目指している。また、経営資源をフルに活用し、「ムリ・ムダ・ムラ」の排除に努めることで経営の効率化を推進している。こうした西濃運輸の取り組みは、物流業界が大きな転換のときに来ていることに起因している。西濃運輸の取締役 情報システム部担当である森田 俊隆氏は、次のように語る。「ガソリン代の高騰、駐車違反の取締強化、労働基準法の改正など、人件費をはじめとするコストが向上。その一方で、物流業界は参入障壁が低くなったことから外資系や小規模な業者などが参入、さらに郵政省の民営化など、価格競争が激化。利益の確保が困難になっている」

「これまで物流業界はあまりIT化に積極的ではなかった」と森田氏。しかし、コストの上昇や価格競争が激化した今日、IT化による業務の最適化は避けて通れない道。コスト削減は全分野的に進めなければならない課題だが、情報システム部門は、紙出力の削減と紙出力に伴う作業アイドル・タイムの圧縮という観点から貢献でき、更には出力帳票作成に伴う開発コストの削減につながる。西濃運輸は、ホストマイグレーションに取りかかり、これと時期を同じにして、SVFとRDEの組み合わせによる物流システムの再構築を実施した。

分散した帳票システムの統合と帳票出力の高速化が課題に

西濃運輸では、ホストマイグレーションの一環として、IBMのビジネスサーバー「IBM System i」を導入。オープン化によるコスト削減を機に、災害対策としてシステムの2重化を実現すると共に、あらたな物流システムの再構築もあわせて実施した。この物流システムは、同社が管理する全国の物流センターのうち、22拠点が対象となるもので、2006年11月にカットオーバーした。同社では当初、セイノー情報サービスがIBM System iをベースにクライアント/サーバー型で構築したパッケージシステム「SLIMS-WH」を採用。物流システムから送り状伝票や請求書など、さまざまな帳票を出力していた。SLIMS-WHでは、3つの帳票システムを管理。スプール印刷のほか、ユーザーからの納品書や特種フォームなどのカスタマイズ要求に容易に対応することを目的に、クライアント側にも2種類の帳票エンジンを搭載。クライアント側では、連続帳票と単票の出力を分けて実現していた。

セイノー情報サービスの第二開発部次長である五藤 秀寿氏は、「IBM System i側のプリント処理は、それほど難しくなかったが、クライアント側の出力処理が困難だった。特にパフォーマンスが問題で、たとえばひとつの帳票を出力するために10〜20分を要することもあった」と話す。課題解決に頭を悩ませていたとき、ユーザー企業から「ユーザー側でフォーム様式の変更を行いたいので、帳票運用システムにはSVFと(RDEの前身である)Report Director(RD)を使ってほしい」という要望があった。五藤氏は、「SVFの導入で容易な帳票作成と出力パフォーマンスの問題は解決し、RDにより3つの帳票エンジンを統合できる。ただ、RDの発想は良かったが、センター側での一括管理ができず、拠点ごとにRDを導入する必要があるため管理性やコストの面で問題が残っていた」と話す。

ちょうどそのころ、RDEの登場により、これらの問題は一気に解決する。セイノー情報サービスでは、西濃運輸の物流システム再構築においてもSVFとRDEの組み合わせによる帳票運用システムの採用を決定。UNIXサーバーをベースにしたWebシステム型の新しいSLIMS-WHが誕生した。RDEを採用した理由として、帳票運用の一括管理が可能という理由のほかに、もうひとつ、Print Assistantと呼ばれる機能を搭載していたことが挙げられる。このモジュールを拠点ごとに導入することで、帳票サーバーからクライアント側にデータを送信するときに、データを圧縮して送信するため帳票出力を高速化することができる。五藤氏は、「日本全国の拠点とつながるネットワーク上で流すデータはなるべく小さく、帳票の印刷速度はなるべく早いほうが良かった。これまでパフォーマンスに問題があったことから、この圧縮機能が非常に有効だった」と話している。

開発性とメンテナンス性の向上と電子化によるコスト削減を実現

SVFとRDEを採用したメリットは、帳票システムをひとつに統合できることと、アプリケーションから帳票システムを独立させることができること。これにより、アプリケーション開発においては、必要なデータ項目のみを意識すれば良く、帳票は独立して開発できるので、開発生産性はもちろん、メンテナンス性も向上する。

五藤氏は、「配送現場において、業務を効率化することを目的に、帳票のある部分の文字だけを大きく強調することで見やすくしてほしいという要望があった。SVFを導入したことで、従来応えることができなかった細かな要望にも容易に対応することができる」と話す。また、新システムを導入すると、配送現場から「使い勝手が悪くなった」などの苦情があるのだが、SVFとRDEを採用した新しいシステムでは、こうした苦情はほとんど無かった。逆に、「これまでより良くなった」という声もあるという。

そのほか、プリンターの機種に依存しないこともSVF導入の効果だ。SLIMS-WHでは、旧システムでは使えなかったプリンターも利用できるようになり、既存の資産の有効利用が可能になる。「さらに今回のシステム再構築では、余分な帳票を出力しなくすることには、徹底的にこだわっている」と五藤氏。現在、SLIMS-WHでは、物流システムだけで約130種類の帳票がある。この帳票の出力数を減らすことは、さまざまなコストの削減につながる。

今回のプロジェクトと並行して、SVFを使った請求書の電子化プロジェクトがSLIMS-WHとほぼ同時に稼働している。請求書の印刷から配送は、これまで外部の業者に委託していたが、これを電子化することで、ユーザーが必要なときに必要な場所でPDFを出力できる。森田氏は、「現在、請求書は月間40〜50万件配送している。電子化により請求書の印刷代や郵送料が不要になることから、非常に大きなコスト削減につながる。現在では、まだ全体の3%程度しか電子化されていないが、近い将来にはすべてを電子化したい」と話している。

“たかが帳票、されど帳票”基幹システムの帳票統合を視野に

西濃運輸では今後、基幹システムの帳票統合も視野に入れている。「SVFは帳票を自由にカスタマイズできるので、システムに柔軟性を与えることができる。また、上場企業の90%が何らかの形で使用しているなど、帳票マーケットにおけるステータスが確立しており、将来性においても安心感がある」と五藤氏は言う。

また森田氏は「“たかが帳票、されど帳票”という言葉が示すとおり、帳票とは奥深いもの。基幹システムの帳票出力をいかに最適化していくかが西濃運輸にとっての大きなテーマになっている。今後は、基幹システムの帳票出力もSVFベースの仕組みに移行しても良いのではないかと思っている」と意気込みを語っている。

今後、セイノー情報サービスではUNIX版とWindows版で稼動するSLIMS-WHをIBM System iに移植、さらなる拡販を計画している。

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