導入事例

カリモク家具株式会社

ビジネスに合わせた、IBM System i 専用基幹帳票システムを実装
SVF for System i <拡張版>で一極集中管理が可能に

  • SVF
  • 製造
  • ホストプリンタ撤廃
  • 業務効率化
Before

パッケージERPを採用したものの、そのままでは期待する帳票が出力できなかったためアドオン開発が必要でした。

after

SVF の導入により製造指図書や納品書、注文書また在庫管理用の特大バーコードの出力など、System i だけではできないさまざまな機能を持った帳票の出力が実現しました。

導入背景

●事業構造の見直し

●業務改革に伴う基幹システムの再構築

●生産管理システムの共通化応

導入ポイント

●帳票機能の一極集中管理

●業務にあわせた多彩な帳票出力

●メンテナンスに負担をかけない開発工程

導入効果

●帳票開発工数を大幅削減

●ユーザーが使いやすい高機能帳票

●内部統制への対応

導入製品

SVF

Company Profile

設立:昭和22年(1947年)2月

所在地:愛知県知多郡

事業内容:木製インテリア家具の製造。本物の木の家具には、温もりがある。優しい肌触りの木肌、美しい木目には、心を癒してくれるチカラがある。「100 歳の木を使うなら、その年輪にふさわしい家具をつくりたい」というのがカリモク家具のこだわり。同社は木と語り合いながら“お客様に愛される家具”を創造し続けている。

URL:http://www.karimoku.co.jp/

カリモク家具株式会社

写真右から

生産統括センター
情報システムグループグループ長
柘植 敏彦 氏
 
生産統括センター
情報システムグループ係長
村井 弘則 氏
パッケージ活用でも柔軟な帳票出力、表現したい帳票が出せる
帳票移行診断サービスの利用で、帳票開発の敷居がぐんと下がる

カリモクは日本を代表する家具ブランド

ぬくもりのある木を素材に、品格あるデザインで作り上げられたダイニングテーブルやリビングソファなどの数々は、いつかは手に入れたい家具調度品として広く認知されており、カリモク家具といえば、木製家具でシェアNo.1の文字通りトップブランドだ。カリモク家具は資材会社、製造会社、販売会社からなるカリモクグループが提供している。その中心的存在であるカリモク家具株式会社は、拠点を愛知県知多郡東浦町に置き、本社機能とともに応接セットやベッドなどの製造も担当している。

変化に合わせたシステム基盤の見直し
パッケージを補完強化する帳票出力

カリモクグループで生産管理システムの再構築が本格化したのは、ホストコンピューターにIBM AS/400を導入した1993年。グループには資材・製造を担当する会社として11社11工場が存在するが、それぞれ独立してバラバラだった生産管理システムを共通化し業務の効率化をはかった。

2000年ごろにはひとつの転機を迎える。大量生産からカスタムオーダーの時代が到来し、家具業界を取り巻く事業環境に大きな変化が生まれた。同社でも事業構造の見直しと戦略の転換を図った。エンドユーザーにカリモク家具を直接に知ってもらうためにショールームを全国に展開したのにあわせ、顧客の要望を取り入れて短納期でBTOするセミオーダー家具の強化など、数多くの施策を打ち出した。

この業務改革を実現する基幹業務システムにパッケージERP製品を選択し、購買管理、生産理、在庫管理などを再構築した。集中管理を目指してミッドレンジサーバーIBM System i(以下 System i)をたてて、2002年3月に11社11工場(当時)を一体化して管理する新システムが稼動し、業務プロセスを一気に標準化、合理化することになる。

ウイングアークの帳票基盤ソリューションSuper Visual Formade(以下 SVF)が同社へ最初に導入されたのは、この業務改革プロジェクトが推進された時期だった。パッケージERPを採用したものの、そのままでは期待する帳票が出力できなかったためアドオン開発が必要になった。情報システムグループは、高い帳票出力機能がありながらも、システム運用に人的負荷の少ない集中管理ができる外出しの帳票システムの導入を決めた。SVFの導入により製造指図書や納品書、注文書また在庫管理用の特大バーコードの出力など、System iだけではできないさまざまな機能を持った帳票の出力が実現した。

System iを活かした帳票運用の再統合
内部統制を視野に入れた一極集中管理

2006年、同社では工程スケジューリングや需要予測などの専用サーバー群(WindowsNT環境)をリプレイスするのに合わせ、システムに新しい価値を加える改善に着手した。System iからの帳票出力にも改善がはかられる。

 1 エミュレーターからのオンライン印刷

 2 FAX連携

 3 スプール管理

 4 PDF作成とアプリケーション連携によるメール配信

などが要件としてあげられたが、今後の事業には帳票文書の厳密な管理運用も避けて通れない課題となっていた。

カリモク家具株式会社 生産統括センター情報システムグループグループ長 柘植 敏彦氏は、「現在のSystem i上で、業務プロセスに欠かせない基幹システムの帳票系機能を最適化すると同時に、内部統制強化の観点からはセキュアでアクセス権限やアクセス履歴を管理できる、適切な改善をはかる必要がありました。この要件をスクラッチで作り込まず、はやく手軽にしかもメンテナンスに負荷をかけないような開発バランスで解決をはかろうと考えました」と語る。

また、同センター情報システムグループ係長 村井 弘則氏は、「System iの帳票出力では通常はクライアントPCの上で稼動するプリンターセッション機能を利用しますが、そうするとそのクライアントは一日中ログオンしたままという運用になってしまいます。セキュリティを考えると、できればこれは避けたい。System iからの帳票出力をすべてSVFに渡してしまえればこれが解決します。SVF for System iを採用することで、今までの仕組みを大きく変えずにその環境が実現できたと思っています」と話す。

実装したのは、SVF for System i<拡張版>。オフィスプリンターへの汎用的な印刷とPDF出力が可能で、文書中心のスプール管理のほか、用紙切り替えメッセージやクライアント単位の印字位置調整・ユーザーによるスプールの機密保護・ユーザカウントの機密保護など、全社帳票文書の一極集中管理が実現できる。利用部門もブラウザーベースで、権限にしたがって必要な文書を参照して印刷要求がかけられる仕組みだ。

村井氏は、「70台のプリンターを接続するとなると、どのベンダーからも3台くらいの帳票サーバーがいるといわれます。しかし今度のSVFでは1台で実現でき、これまであったクライアントの制限やプリンターの台数制限も解消されました。ユーザーが使用するブラウザの画面もわかりやすくて高機能ですね。そのためか、ユーザー部門はシステムが変わっても混乱もなくごく自然に利用できています。以前よりも印刷がスムーズに出るようになったと思っているようですね」という。

SVFで利用した帳票診断サービス移行期間1カ月で立ち上げ

移行にあたって、同社はウイングアークの技術支援サービスを利用した。村井氏は、「従来はSystem iとSVFの間にデータ転送ツールを使用していましたが、今回の移行ではそれがありません。これまでのAS/400やSystem iでの構築実績のノウハウをたくさん持っていると見え、“ここはこうした方がいい”と随所で的確なアドバイスをもらうことができました」と感想を語る。

移行診断サービスは、プログラムを変えずにモジュールによる既存の帳票生成と、導入するSVF for System i<拡張版>による生成とを照合分析して問題点と解決を明らかにするものだ。このおかげで、人手がない中で1ヶ月での立ち上げを実現、サービスインに間に合わせている。

移行診断をやり取りするなかで、村井氏は新たな発見をしている。それはSVF for System i<拡張版>への連携にSystem iの簡易レポート作成ツールQUERYを利用することだ。帳票化したいデータを抽出したファイルを作成すれば、それをSVF for System i<拡張版>に汎用的に取り込める仕組みがQUERYを利用してできあがった。これによりこれまでのデータ転送ツールを使用する方法に比べて開発作業がはるかに簡単になった。「System iと帳票サーバーの両方にデータ転送の設定をして...というような作業なしに、ただ必要なデータを抽出するだけで高機能な帳票が実現できます。帳票開発の敷居は、以前と比較にならないほど下がりました」と村井氏は話す。

今後は村井氏の構想にしたがい、今はまだ残っているSystem iの機能だけで出力している単純帳票も、2007年度中にSVF for System i<拡張版>に集約、一元化していくという。

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