導入事例

日産化学工業株式会社

システム再構築におけるBIシステムの中核にDr.Sum EAを採用
1600万件の受注/出荷/請求/入庫データの戦略的な活用を加速

  • Dr.Sum EA
  • 化学
  • ERP連携
Before

ERPの稼働において、DWH(データウェアハウス)の段階的なバージョンアップが必要になり、移行負荷が大きくなりました。BIシステムも、データ量が増加するにつれ処理におけるパフォーマンスが低下するという課題を抱えていました。

after

旧DWHシステムでは検索結果を表示するのに平均して約4~5分かかっていましたが、Dr.Sum EAは10秒から1分で結果を返してくれます。分析結果もExcelで表示できるので、容易にデータを加工することも可能になりました。

導入背景

● ERPに登録された大量データの有効活用

● データ処理時のシステムパフォーマンス低下

● データの詳細検索が可能なシステムの要望

導入ポイント

● 高いパフォーマンス

● システムが安価

● 短期間での導入が可能

導入効果

● 高速データ抽出で効率的な分析に活用

● Excelで容易なデータ加工

● 内部統制に必要な監査用データの抽出

導入製品

Company Profile

日産化学工業株式会社
創業:1887年
所在地:東京都千代田区
事業内容:基礎化学品事業/無機材料事業/機能材料事業/ファインテック事業/電子材料事業/農業化学品事業/医薬品事業における製品開発および販売
日産化学工業株式会社
情報システム部 主席
玉島 良則 氏

分析業務の大幅な効率化を実現

コンプライアンス対応にもDr.Sum EAを活用

BIシステムの刷新が急務
分析業務にDr.Sum EAを採用

日産化学工業株式会社(以下、日産化学工業)は、1887年に日本初の化学肥料製造会社として創業した総合化学メーカーだ。「精密有機合成」「超微粒子制御」「機能性高分子」などの独自技術をベースに、化学品、電子材料、農業化学品、医薬品などの分野においてさまざまな製品を開発し、グローバルで高い評価を得ている。また、同社は国内4拠点を中心に、国内外の大学および公的研究機関、企業との共同研究や技術提携を積極的に展開し、今後も研究開発事業を軸にさらなる企業成長を目指している。

同社では、2002年4月より基幹業務システムとしてERPパッケージを本格稼働しており、同時に情報系システムの一環としてDWH(データウェアハウス)システムを導入していた。同社はさらなる成長の施策の一環として、経営プロセスから得られた情報資源の全社的な活用と経営効率化を目的にERPパッケージのバージョンアップを決定。同時にビジネスインテリジェンス(BI)システム刷新の中核としてDr.Sum EAの採用を決定した。

データの詳細表示が課題
ROIの高い効率的なBIシステムを追求

情報システム部 主席 玉島 良則氏は、BIシステムの刷新について「ERPの更新プロジェクトを2006年5月よりスタートしましたが、DWHシステムのバージョンが古かったため、一度にバージョンアップを行うことができませんでした。そのため段階的なバージョンアップが必要になり、システム移行の負荷が大きくなりました。また使用していない機能でもライセンス料が発生することから、コストの面においても、よりROI(投資対効果)の高い効率的なBIシステムを構築することが必要でした」と話す。

また同社では、自社開発したBIシステムである「Nweb」も運用していたが、Nwebに蓄積されるデータ量が増加するに伴って、データ処理におけるパフォーマンスが不足するという課題も抱えていた。「現場管理者がキューブからデータをドリルダウンして詳細を見ようとすると、システムが停止してしまうほどパフォーマンスが低下するという課題を抱えていました。これらの課題を解決する方法を模索していたときに、Dr.Sum EAが活用できるのではないかと考えました」と玉島氏は話している。

スピード・価格・開発の容易さ
すべての項目でDr.Sum EAが高評価

日産化学工業では、2005年より遠隔にある倉庫においての商品の品質分析票出力とロット別在庫管理のためにEAIツールとともにSVFとDr.Sum EAを導入していた。しかし、このときは在庫管理が目的だったためにDr.Sum EAの利用は実現していない。

玉島氏は、「当時はBIシステムのために専用のDWHを作ることになじめませんでした。そのため当初はBIシステムの移行にDr.Sum EAを据えることも想定していませんでした。しかしほかのツールではどうしても期待するパフォーマンスを得ることができませんでした。導入していたDWHの構築経験により、専用のDWHを構築することにも抵抗がなくなっていたのでDr.Sum EAの検討を開始しました」と話す。

「パフォーマンスや価格、開発が容易で短期間導入できることなど、さまざまな項目を総合的に評価した結果、すべての項目においてDr.Sum EAは満足できるものでした。そこで2006年10月、新しいBIシステムとして採用することを決定しました」と玉島氏は当時を振り返る。また、Dr.Sum EAはNwebが苦手としていた明細検索が高速なことも採用ポイントのひとつだった。

5分かかっていた検索表示が10秒に短縮
業務効率化に不可欠になったDr.Sum EA

3カ月の開発期間を経て2007年1月にカットオーバーした新しいBIシステムの概要は、次のとおり。まず、ERPの更新差分データをETLツールで抽出し、抽出した受注/出荷/請求/入庫の4種類のデータをデータベース経由でDr.Sum EAに取り込む。蓄積されたデータは、Microsoft Excelをインターフェイスに、絞り込みやドリルダウンなど、自由な分析を行うことができる。現在、Dr.Sum EAには分析対象のデータとして4種類のDWHにそれぞれ約400万件が登録されており、必要なデータをストレス無く取り出し、効率的な分析に役立てることが可能になっている。

「各事業部の営業スタッフが、販売実績と購買担当者の入庫実績明細、および購入価格差異を把握するための分析に活用しています。旧DWHシステムではさまざまな検索結果を表示するのに平均して約4~5分かかっていましたが、Dr.Sum EAは10秒から1分で結果を返してくれます。また、分析結果をExcelで表示できるので、ユーザーが容易にデータを加工することも可能です。いまやDr.Sum EAはユーザーの効率的な分析業務に不可欠なシステムになっています」(玉島氏)

玉島氏はさらに、「経理部門では、税務調査時の明細データ作成にDr.Sum EAを使用しています。またRM(リスクマネジメント)推進部では、内部統制における業務プロセス監査のための販売伝票および購買伝票の抽出に活用しています。これらは当初、まったく想定していなかった効果です。この仕組みはユーザーに要件をもとに、ヒアリングを行いながら、2008年2月にほぼ完成。2008年7月からRM推進部内で評価を開始し、10月から本格運用を開始しています」と話している。

Dr.SumEAの変化対応力が経営プロセスを変えるインパクトを与える

日産化学工業は2008年2月より、業績のさらなる向上を目的に、予算管理システムも運用している。この仕組みは、Dr.Sum EAで読み込んだ販売実績画面に販売予算を入力することで効率的に予実績管理を行うもの。入力された予算データは、EAIツールによってデータベースに統合される。

統合されたデータは、データベースから抽出され、Dr.Sum EAのテーブルに再登録される仕組みになっている。玉島氏は、「今後は、データ精度をさらに高めるため、関連会社においても販売実績と販売予算を別々に集計し、それぞれの差異を表示させる仕組みにDr.Sum EA Datalizerを導入する計画です」と話す。

さらに、「Dr.Sum EAはパフォーマンスが高いことはもちろん、価格が安く、開発も容易。今後は、関係会社にもDr.Sum EAを導入し、さまざまな仕組みに応用していきたいと考えています」と今後さらに活用範囲を拡げていく意向だ。

このページのトップへ