導入事例

明治乳業株式会社

業務改革の一環として全国販売会社の帳票基盤を統合

  • SVF
  • 食料品
Before

帳票イメージを端末画面上で確認することができず、帳票のチェックのたびに大量の印刷が発生。ムダな印刷コストがかかっているという問題もありました。

after

プレビュー機能を使えば、スプールに登録されている各帳票のイメージを画面上で確認できるので、ムダな印刷コストを大きく削減できました。

導入背景

●業務プロセスの標準化に伴う、帳票基盤の再構築

導入ポイント

●帳票の集中管理によるリモート印刷が可能

●帳票の設計・変更が手軽

●スプールされた帳票イメージを画面で確認

導入効果

●無駄な印刷の削減

●帳票設計の作業負荷の激減

●各拠点担当が帳票サーバの運用から解放

導入製品

SVFRDE

Company Profile

所在地:東京都江東区新砂1-2-10

設立:1917年12月21日

資本金:336億4 千万円(2009年3月31日)

社員数:4,531名(2009年3月31日)

事業内容:市乳(牛乳・加工乳、ヨーグルトなど)、乳製品(粉乳、バター、チーズ)、アイスクリーム、飲料、その他の製造販売

URL:http://www.meiji.co.jp/

明治乳業株式会社

写真右より

明治乳業株式会社
情報システム部 開発2G
大関 賢治 氏、平田 航慈 氏
 
NEC
プロセス業ソリューション事業部
第三システムグループ 
主任 北川 博章 氏

センター集中処理によるサーバー管理の負荷軽減に加えて
帳票業務の見える化と印刷コスト削減を実現

業務プロセスの標準化に伴い、分散した帳票基盤の統合に着手

「明治おいしい牛乳」「明治ブルガリアヨーグルト」など、牛乳・乳製品を幅広く提供する明治乳業様。「お客様のより快適で満ち足りた生活」への貢献を目指し、多くのお客様の毎日の生活を支えています。2009年4月には「明治ホールディングス」を持株会社とするグループ体制に移行し、ともに「明治ブランド」を支えてきた明治製菓様との経営統合を実施。グループのシナジーを活かした事業基盤のさらなる強化にも着手しました。

こうしたグループ再編に加え、明治乳業様では、競争力を強化する様々な事業改革にも独自に取り組んでいます。例えば、2003年4月、北海道から九州まで全国に展開している販売子会社と物流子会社を傘下に置く「フレッシュネットワークシステムズ(FNS)」を設立。業務の効率化を目指し、従来、販売会社ごとに異なっていた業務プロセス標準化への取り組みを開始しました。その一環としてFNS傘下の各社がオフコンベースで個別に構築・運用してきた基幹システムの統合、および倉庫システム構築も実施。各社が共通のシステムを利用することで、全国の販売会社が等しく高いレベルのサービスを提供できる体制を整備しようとしているのです。

その際、重要なテーマとなったのが基幹システムや倉庫システムに組み込む帳票システムの問題でした。

商品を仕入れて、ストックし、お客様に販売するという一連の販売プロセスには、様々な帳票が介在します。従来、それらの帳票類は各販売会社のシステム担当者が独自のシステムを用いて、それぞれ設計・出力していました。「そのため、会社ごとに帳票イメージが異なり、情報をスムーズに財務処理へつなげることが難しいなど、様々な課題が浮上していました」と明治乳業様の大関賢治氏は説明します。

また、各社の帳票イメージをプログラミングすることで実装していたため、変更のたびにプログラム改修が発生し、多大な手間と時間が浪費されていました。さらに、各販売会社の帳票システムは、帳票イメジを端末画面上で確認することができず、帳票のチェックのたびに大量の印刷が発生。ムダな印刷コストがかかっているという問題もありました。

「そこで、標準化した業務プロセスに合わせ帳票イメジを統一すると共に、従来の課題を解決し、各社の帳票業務を集中管理する統合帳票基盤を構築することにしたのです」と大関氏は話します。

24時間365日の安定稼働を支える信頼感が重要な決め手に

2004年9月頃、同社は物流事業の中核を担う統合帳票基盤の検討を開始。採用システムの選定に当たっては、(1)各販売会社に帳票サーバーを設置することなく、センターに処理を集約。集中的に帳票を生成・管理しつつ、明治乳業グループネットワーク経由で指示を行い、拠点側のプリンターからネットワークに負荷を与えずに、リモート印刷できるシステム構成がとれること。(2)帳票の設計・変更が容易に行えること。(3)スプールされた帳票イメージを画面で確認でき、ムダな印刷コストを削減できること、などを要件として掲げました。

検討の結果、同社が採用したのがNECの提案した「WebSAM SVF」でした。「当社が要件として掲げた機能を満たしているのはもちろん、ウイングアークの『SVF(Super Visual Formade)』が持つ豊富な採用実績とNECのインテグレーション実績による信頼感が大きなポイントとなりました。というのも、今回の統合帳票基盤は非常に大規模な上、24時間365日の帳票処理を担うための信頼性、安定性が必須だったからです」と同社の平田 航慈氏は振り返ります。製品の機能に加えて、NECとウイングアークの密接なパートナーシップ、そしてNECの持つミッションクリティカルな領域でのシステム構築ノウハウなどが総合的に評価されたのです。

販売会社8社、計80拠点の帳票業務を集中処理

FNSの倉庫システム、基幹システムは、それぞれ2005年8月、2007年6月に稼働を開始しています。WebSAM SVFもそれぞれのシステムに組み込まれ、各販売会社のユーザーが必要な帳票の印刷指示を明治乳業グループネットワーク経由で行い、自社のプリンターからリモート印刷するという運用を行っています。

現在、全国の販売会社のうち、倉庫システムは全社、基幹システムは5社が利用しており、450台のプリンタ、2500台のPCが接続されています。最終的には、販売会社8社、合計80拠点に展開され、約600台のプリンターが接続される予定です。当然、各拠点で利用されているプリンターの機種は様々ですが、WebSAM SVFに装備される帳票統合スプールサーバーソフトウェア「WebSAM RDE(Report Director Enterprise)」により機種を問わない印刷環境を実現しています。また、WebSAM RDEは、印刷データを軽量化した上で各プリンターに送信するため、ネットワークに与える負荷も最小限にとどめることができます。

サーバー運用・帳票設計から解放された人員を、より戦略的な業務へシフト

導入の成果としては、まず各販売会社のシステム担当者が帳票サーバーの運用から解放されたことが挙げられます。また、業務プロセスの標準化につながる帳票イメージの標準化も各社の協力のもとにスムーズに実現。「各販売会社を交えた標準化の検討会には、NECの担当者にも参加いただき、システム面からのアドバイスをもらいました」と平田氏は強調します。

「管理面では、必要に応じて表示項目などのカスタマイズができ、検索も容易なWebSAM RDEの管理画面によって各社のスプール状況などをリアルタイムに確認することができます。プレビュー機能を使えば、スプールに登録されている各帳票のイメージを画面上で確認できるので、ムダな印刷コストを大きく削減できました」と大関氏は続けます。

さらに大きな成果として挙げられるのが、帳票設計の作業負荷が激減したことです。WebSAM SVFでは、GUI上での簡単な操作で帳票フォームを作成したり、必要なロジックを実装できる仕組みが用意されています。これにより、取引先からの要望によって頻繁に発生する納品伝票の変更などにも容易かつ迅速に対応可能になりました。

加えて、納品日や価格といった帳票に記載されることの多い項目については、それを帳票に盛り込むためのプログラムをあらかじめ「取り付け表」として用意。簡単に選択し帳票に取り込むことのできる仕組みを独自に開発しています。

「サーバー運用からの解放、プログラミングレスでの帳票設計といったメリットのおかげで、販売会社の情報システム要員をより戦略的なIT活用を提案・検討するような業務にシフトできます」と大関氏は強調します。

今回の成果を受け、明治乳業様では、本社で進めているシステムの刷新・統合においても、WebSAM SVFの活用を考えているといいます。「さらにシビアな要求が課せられることも十分に想定されますが、今後も、NECには的確な提案やアドバイスをいただきたいですね」と両氏は最後にNECへの期待を述べました。

製品力とSIサービスの融合で高度な帳票ニーズを満たす

NECの北川 博章氏は明治乳業様が導入された特徴について、以下のように説明されます。

明治乳業様が導入された帳票基盤の特徴は大きく2つあります。1つは、24時間365日、安定的にリモート印刷サービスを提供する大規模なミッションクリティカルシステムであるという点。もう1つは、日々の業務で頻繁に発生する帳票イメージの設計・変更に現場ユーザーが手軽に取り組める開発容易性を備えている点です。

まず前者については、大規模ユーザーのシビアなシステム環境でも実績豊富な「WebSAM SVF」および「WebSAM RDE」の適用が大きな成果を上げています。例えばWebSAM RDEに装備された独自ドライバーは、軽量な印刷データの生成が可能。ネットワーク負荷を最小限にとどめ、業務ピーク時にもレスポンスに優れたデータ転送、リモート印刷を実現します。

次に、後者に関しては、GUI画面上での簡便な操作により誰もが帳票の設計・変更を行えるWebSAMSVF搭載の帳票デザイナーが大きな威力を発揮。加えて、業務システムから帳票に対してデータを容易に取り込むために独自開発した「取り付け表」が大きな成果を上げています。

具体的には、各帳票で出力が想定される、例えば納品日や価格といったデータをあらかじめ「取り付け表」データを埋め込めるような仕組みをSIサービスにより構築したのです。

このように製品が本来持つ高度な機能性と、NECの豊富なノウハウを活かしたSIサービスの融合により、明治乳業様のニーズを十分に満たし得るシステムが実現されたものと自負しています。

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