ニュース News
製品情報

産業機械のデータ活用の課題を解決するリアルタイムデータの収集・加工に特化した「Dr.Sum」の新モデルを発売

ウイングアーク1st株式会社

 ウイングアーク1st株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:田中 潤)は、産業機械のデータ活用に特化した集計・分析プラットフォーム「Dr.Sum」の新モデル(Eモデル)を発売します。価格は、230万円(1サーバー/初年度の保守費込/税別)~です。
 Eモデルは、産業機械からの100ミリ秒単位のセンサーデータをリアルタイムに加工・処理し、大量データを高速集計することに特化しています。センサーデータを事前に処理することにより、データの可視化・分析などの活用がしやすくなります。

【背景】
 経産省などが公表している『ものづくり白書』によると、設備の稼働状況などの生産プロセスにおけるデータ収集を行っている企業の割合は60%を超える一方で、データの見える化や生産プロセス改善に向けて、データ活用している(もしくは計画している)企業は、30%程度にとどまっています。近年、センサーやIoTサービス(エッジソリューション、クラウドサービス)の広がりにより、生産の効率化を目的としたデータ収集に対する敷居は下がってきているものの、そのデータの活用や運用にあたって顕在する課題もあります。

<産業機械のデータ活用の課題>

  • 設備データは収集できるが、利用するまでにExcelで様々なデータ加工をしないと実際には使えない
  • ログデータ活用が定型的なレポートに限られ、リアルタイムでの設備状況の把握や変化の予測までできていない
  • データが増える一方で、管理するデータベース技術者がいない
  • 機密性が高い品質関連データのセキュリティ対策が十分ではない

【Dr.Sum Eモデル】
 「Dr.Sum」は最新バージョンであるVer.5.1で、100ミリ秒単位のストリーミングデータの収集・加工を可能にする新機能「Dr.Sum Data Funnel」を搭載しました。収集・加工したストリーミングデータを、「Dr.Sum」のインメモリエンジンで大量になるリアルタイムデータを高速集計できます。
 この度、ハードウェア等の機器、設備または IoT デバイスから出力されるIoT データを取り込み、蓄積・分析することを目的とした、「Dr.Sum」で取り扱うことのできるデータを限定したEモデルを発売します。

<Eモデルの特長>
■リアルタイムデータを加工・処理

 機械や設備からの100ミリ秒単位のセンサーデータを加工・処理する「Dr.Sum Data Funnel」が時刻の正規化や、時間のズレの補正、異常値の除去やデータ欠落の補完を行い、「Dr.Sum」のインメモリエンジンで大量データを蓄積・高速集計します。これにより、100ミリ秒単位のデータの可視化が行えるようになります。

  • 時刻正規化
    時間の粒度が細かいデータを任意の分析がしやすい単位に丸めることができます。
  • データの除外、補完
    異常値などの範囲外データの除外や、欠落等に伴う不足データを補完できます。
  • 対応プロトコル
    HTTP-GET/POST、MQTT、OPC UAに対応していますので、各社の産業用ゲートウェイからノンプログラミングでデータ取得が可能です。(※)
  • プログラミング不要
    ITの専門知識がなくてもデータ取得・加工がGUIで簡単に設定できるので、現場担当者でも対応が可能です。

■インメモリエンジンで大量データを高速集計

  • 高速集計が可能なインメモリエンジン
    独自開発のテクノロジーで高速集計をチューニングレスで実現します。大容量データでも高速に応答することで、可視化や分析のレスポンスが向上します。
  • 設定はグラフィカルなユーザーインターフェイスで
    マネジメントツールは、グラフィカルなユーザーインターフェイスで簡単に直感的に操作できます。データの管理、ユーザー、グループなどのアクセス管理を一元化し、作業効率を向上させます。
  • セキュリティへの対応
    ユーザー・グループを用いたログイン認証を行うことで、Dr.Sum内に格納したデータへのアクセス制限が行えます。指定したIPアドレスからのみのアクセスを可能にするIPフィルタリング機能で、不特定多数からのアクセスを防ぐことも可能です。

<Eモデルの活用例>
■生産レポートの生成

IoTデータから、生産実績や設備稼働実績のExcelレポートを生成。

■不良要因分析
検査データと製造時のデータから不良と関連の強い製造パラメータを特定。

■設備の予知保全用データ分析
大量の過去センサーデータを高速集計して設備故障につながる特徴量を抽出。原価管理、在庫管理、作業能率分析など様々なデータ活用に利用可能。

(参考)
製造業向けDr.Sum Eモデルの詳細(PDF)

なお、本発表にあたり、ご賛同文をいただいております。(50音順)

<アドバンテック株式会社 インダストリアルIoTグループ iFactory事業部 ディレクター 古澤 隆秋>
このたび、Dr.Sum の新モデル発売は、アドバンテックの工場向けエッジコンピューティング技術の最高峰 XeonCPUファンレスサーバーとともに、WISE PaaSソフトウェア-エッジ&クラウド-連携により多様なデータ活用を容易に実現できる力強いツールになると確信しております。

<一般社団法人Edgecrossコンソーシアム 代表理事 金井 正一>
弊コンソーシアムは、エッジコンピューティングのプラットフォーム「Edgecross」の普及推進を行っております。「Dr.Sum」が「Edgecross」対応となり、益々の製造業のIoT化が加速されていくものと期待をしております。

<株式会社コンテック グローバル営業本部 常務執行役員 本部長 西山 和良>
コンテックは、「Dr.Sum」の新モデル(Eモデル)の発表を歓迎します。産業機械(CNC/PLC/センサー)からのデータ収集機能とOPC UAサーバーを内蔵する当社IoT機器「CONPROSYS」との組み合わせが課題の多くを解決し、製造業のIoT活用、生産性向上に貢献するものと確信しています。

<株式会社たけびし 技術本部 システムソリューション開発部長 兼 システム開発課長 石田 匠>
大量のリアルタイムデータを高速集計する機能を有したDr.Sum E モデルの発売を歓迎します。
弊社のOPC UA対応製品と連携することで、情報技術(IT)と制御技術(OT)のシームレスな接続を実現し、生産現場におけるデータ活用が促進され、お客様の生産性向上につながるものと確信しています。

<ボッシュ・レックスロス株式会社 IoTプロジェクトチーム 部長 浦井 隆宏>
弊社のIoTゲートウェイは、機械制御装置データや各種センサーデータを収集し、MQTTやOPC UAプロトコルで出力してデータベース化することが可能です。Dr.Sumを活用することにより、工場管理データや設備の予知保全データの解析が効率よく、手軽に可能となり、製造現場でのデータ活用がいっそう進むものと期待しています。

<製品・サービスに関するお問い合わせ先>
ウイングアーク1st株式会社
〒106-0032 東京都港区六本木三丁目2番1号 六本木グランドタワー
TEL:03-5962-7300  FAX:03-5962-7301

※本リリースに掲載する社名または製品名は、各社の商標または登録商標です。