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東京カンテイ、不動産データのPDF帳票をSVFX-Designerで設計

SOAベースのシステム刷新に伴い
帳票開発の効率化で、開発コストと作業工数の削減

ウイングアーク テクノロジーズ株式会社

 Form&Dataのウイングアーク テクノロジーズ株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:内野弘幸、以下 ウイングアーク テクノロジーズ)は、不動産情報のデータバンクとしてビジネスを推進する株式会社東京カンテイ(本社:東京都品川区、以下 東京カンテイ)が、SOA(サービス指向型アーキテクチャ)をベースにしたシステムの刷新をはかるにあたり、帳票開発ツールとしてウイングアーク テクノロジーズの「SVFX-Designer」と「SVF for PDF」を採用したことをお知らせいたします。

 東京カンテイでは、2001年より、Pearl言語で開発した独自システムで、図面や時価グラフなど、図版情報が必要な不動産の情報をPDFで提供するサービスを展開し、お客様が必要な時に必要な情報を取得できる仕組みを提供していました。しかし、変化の激しい不動産業界において、これまでのサービスに加え、グローバル化への対応やメンテナンス性の向上などを考慮し、2008年に全体をSOAで設計した新システムの開発に着手しました。これに伴い、PDFを生成する帳票システムも刷新が検討され、ウイングアーク テクノロジーズの「SVFX-Designer」と「SVF for PDF」を採用しました。東京カンテイの新システム「データナビ」は、2010年5月に稼動しました。

これまでのシステムは、長年使用していくうちに以下の課題が生じてきました。
・日本語対応としてShift-JISで組んでいたPDF帳票生成の仕組みを、Unicode化するには膨大な作業を要する。
・帳票にロジックを埋め込むことができず、取得するデータの種類や表示させる順番が変わるなど変更のたびに、サーバー側のプログラムを作り込む作業工数が生じていた。
・システムのメンテナンスに手間が発生していた。

 そこで、東京カンテイは、システムの開発言語をJava/Java Servletに切り替え、SOAを重視したシステムのサービス化を実施しました。これに伴い、帳票の仕組みをシステム共通のサービス'帳票SOA'として機能することで、変化に柔軟に対応できる運用を実現しました。
 帳票ツールの選定にあたっては、(1)帳票の表現力と帳票設計の容易さ、(2)SOAとの親和性の高さ、(3)サーバーと帳票作成のロジックが分離された設計環境、(4)抜群の導入実績(16,000社/91,000サーバー/2010年2月)、以上の点を評価しSVFを採用しました。

 2010年5月、新システム「データナビ」はカットオーバーしました。新システムは、アプリケーションサーバー内部を「プレゼンテーション層」「ビジネスロジック層」「データアクセス層」と3つに分け、顧客が出すWebブラウザからのリクエストに応じて、データの呼び出しと帳票SOAの呼び出しを行い、呼び出された帳票にXMLデータをレイアウトして、PDFを生成します。これにより、出力する項目変更にも一からプログラムを書き起こすことなく柔軟に対応できるようになりました。帳票システムのメンテナンス性が格段に向上したことで、開発コストや作業工数の削減にもつながっています。

 今後の展開について、東京カンテイは、契約企業に対して提供している個別の不動産情報サービスシステムにもSVFの適用を予定しており、より緻密で高度な表現力のある帳票運用の展開を検討しています。

「SVF導入事例」詳細については以下URLをご参照ください。
http://www.wingarc.com/product/svf/usecase/

[東京カンテイについて] http://www.kantei.ne.jp/
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