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日本一健康なバス会社を目指すベイラインエクスプレスが
運転士の走行中のデータを可視化する「MotionBoard」を導入

不安全データマップで正確なデータに基づいた適切な教育をはかり安全品質を向上

ウイングアーク1st株式会社

 ウイングアーク1st株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長 兼CEO:田中 潤)は、WILLER EXPRESSブランドの高速路線バス事業を展開するベイラインエクスプレス株式会社(以下、ベイラインエクスプレス)が、運転士の走行中のデータを可視化し、安全品質の向上を目指して、BI ダッシュボード「MotionBoard Cloud for Salesforce(以下、MotionBoard)」を導入したことを、お知らせします。

【背景】
 安全品質の高い高速バス運行サービスを提供するベイラインエクスプレスは、「運転士の品質」と「運行管理の品質」の向上をはかるため、走行中のデータを取得し、客観的な評価指標から運行状況の可視化できる仕組みを構築し運用していました。具体的には、デジタルタコグラフ(運行記録用計器)などの機器から収集した走行中の、急旋回・急減速・速度超過・車線逸脱・眠気・バック動作などの不安全データをリアルタイムで取得し、事務所にアラートを流し、アラートが鳴ると運行管理者は即座に動画で状況確認を行うとともに、運転士に対して無線で注意喚起するものです。しかし、運用開始当初のアラートの数は、1車両につき400kmの運行で100数十回以上と頻繁に発生し、21車両分のデータを分析する集計作業に膨大な時間と手間がかかっていました。

 そこで不安全データを自動で集計し、データから運転士一人ひとりの特性を知り、運転士の正しい評価と運転技術の向上に向けた適切な教育をはかるシステムを検討しました。ベイラインエクスプレスでは、機器から取得した不安全データをSalesforceに集約しており、Salesforceとの親和性の高さを保ちつつ、地図上でも運行記録データを操作性良く見ることができる「MotionBoard」を2019年10月に導入しました。
 データから運転士の癖や特性を見出し、それを次の運行に活かすため、ダッシュボードのレイアウトにも検討が重ねられ、構築は日比谷コンピュータシステムが請け負いました。

【導入効果】
 運行データを正確に把握できるようになったことで、データをもとに定量的な指標で正しく評価できるようになりました。また、データから運転士一人ひとりの特性を知りそれに応じた適切な教育をすることが可能となり、安全品質の向上につながっています。以前は、400kmの運行で100数十回鳴っていたアラートは、現在では30回程度に収まるようになりました。

 現在、ベイラインエクスプレスで実際に利用しているダッシュボードの1つ目が「不安全データマップ」です。これは、運行ルートに沿って地図上に不安全データをマッピングしたもので、乗務員ごと、運行日ごと、警告内容など、必要な項目でセグメントを切って表示することができます。運行管理者は、このデータを運転士とともに見ながら、次の運行に向けて改善すべき点について指導できるため、短い振り返りの時間を有効に活用することが可能になりました。

不安全データマップ.png
ダッシュボード「不安全データマップ」

 2つ目のダッシュボード「評価レポート」は、顧客からの「お褒めの言葉」や「無事故継続走行距離」をプラス評価、不安全データや事故などをマイナス評価として、独自の計算方式でポイント化したものを、個人別・チーム別に可視化したものです。「不安全データマップ」と同様に、運行後の振り返りにおいて運転士と確認することで、運転士の技術や不安全運転の削減に向けた安全意識の向上に役立てています。

評価レポート.png
ダッシュボード「評価レポート」

 今後について、代表取締役 森川 孝司氏は以下のように語っています。
「MotionBoardを用いたデータ活用は、高速路線バスだからできているわけではありません。街中を運行する路線バスでも、『うちの運転士が運転すれば、うちの運行管理者が運行管理をすれば、必ず安全を表現できます』と胸を張れるところまでもっていきたいと思っています」

■事例紹介
https://www.wingarc.com/product/usecase/218.html

【ベイラインエクスプレスについて】
中日臨海バスとWILLER EXPRESSの合弁会社として2012年に創業した、高速路線バス事業を展開する運輸事業者です。
https://bayline.jp/

<製品・サービスに関するお問い合わせ先>
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