不動産投資信託の資産運用会社であるADインベストメント・マネジメント株式会社が、DX推進を見据えた不動産物件のデータ分析に「MotionBoard Cloud」を導入

　ウイングアーク１ｓｔ株式会社（本社：東京都港区、代表取締役 社長執行役員CEO：田中 潤）は、J-REIT（不動産投資信託）の資産運用会社であるADインベストメント・マネジメント株式会社（以下、ADインベストメント・マネジメント）が、不動産物件のデータ分析にあたり、BIダッシュボード「MotionBoard Cloud」を導入したことをお知らせします。

【背景】
　ADインベストメント・マネジメントは、投資家から預かった資金を、賃貸住宅を中心とする不動産などに投資し、資産運用をおこなっており、現在、270棟を超える物件と2万数千におよぶ運用データを管理しています。資産管理部では、物件個別の予実管理、各種評価やモニタリング業務といった足元の運用状況を管理しており、約25のExcelファイルを月次で更新し、そのうち3割程度を経営陣に報告していました。これまでは、基幹システムからデータを抽出しデータの整合性を確認する作業が複雑で、作業が属人化していたため、適切なタイミングでレポートを作成することができず、蓄積されたデータを十分に活用できていませんでした。
　日々発生する賃貸契約や入出金業務、資金調達などを滞りなく進めるとともに、その状況を早く正しく捉えることが求められるなか、ADインベストメント・マネジメントは、全社的なデジタルトランスフォーメーション（DX）の推進に向けデータの利活用を検討し「MotionBoard Cloud」を導入しました。導入のポイントは以下です。

・利用者目線での使いやすさ
・シンプルで直感的に操作できる優れたUI
・高い技術力を備えたサポート体制

【導入効果】
　2021年1月に「MotionBoard Cloud」を導入し、約4ヶ月で新しいダッシュボードを完成させ、2021年7月より運用を開始しました。定型的な業務を改善し、ダッシュボードで知りたい情報にたどり着きやすくなったことで、これまでExcelで毎週1時間かかっていたデータ抽出業務が、「MotionBoard Cloud」では約5分になり、作業時間を1/10以上に短縮することができました。また、各報告書資料の情報を把握しやすくなったことで、経営陣への報告に必要な予実管理や計数管理の労力が50%削減されました。

　「不動産物件の稼働状況、賃料、収益分析ダッシュボード」では、物件の稼働率やその内訳である成約率や解約率などの月別推移を一目で把握し、気になる数字の前年同月比を瞬時に表示できるようになりました。また、賃料や契約更新時の値上げ交渉結果なども時系列で比較ができるほか、エリアごとの情報をさまざまな切り口から分析でき、エリア全体の数字から物件個別の数字までを容易にドリルダウンできるようになりました。

　また、位置情報をもとに現在地からの半径を設定し、地図上に物件と稼働率の状況を色分けして表示できるようになりました。不動産の場合は立地が重要な要素となるため、地図上に表示されるデータから、これまでにない示唆を得られるようになりました。以前は、物件を見に行く際は印刷した紙の資料を持参していましたが、「MotionBoard Cloud」導入後は、モバイルアプリで地図を組み入れたデータを確認できるため、利便性が向上しました。このほか、工事を担当する部門向けに、モバイルの地図上に表示される物件に工事情報を追加する予定で、全社の経営の効率化を検討しています。

　ADインベストメント・マネジメントは、これまで作業に費やしていた時間を、より生産的な業務に充てることで、大幅な業務の効率化を実現しました。今後も、データの掛け合わせによる新たな方向性や判断軸を見出すべく、データ活用の更なる展開を検討しています。

■事例紹介
https://www.wingarc.com/product/usecase/314.html

【ADインベストメント・マネジメントについて】
J-REIT （不動産投資信託）の資産運用会社。賃貸住宅を中心とする不動産への投資を通じて、投資家利益、入居者・従業員の豊かな発展に務める。
URL: https://adim.co.jp/