他社BIツールと繋がるDr.Sum、連携背景を聞いてみた

2023.08.28

今回は、Data Empowerment事業部 ビジネスディベロップメント室 室長の田﨑に、Dr.Sumの他社BIツール連携背景や、今後の展開について話を聞きました。

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目次

分析用データベースDr.Sumとは 

―― はじめに、Dr.Sumの役割と特長を、簡単におさらいさせてください。

田﨑:分析用データベースDr.Sumの主な役割は3つです。

 ①データを収集して一元管理する
 ②収集したデータを分析できる形に整形/加工する 
 ③整形/加工したデータを高速に集計する

上記の通り、データウェアハウスやデータマートの役割を持った製品ですが、
Dr.Sumの特長は以下の通りです。

 ①ノンプログラミングでも構築/運用が可能
 ②特許技術を用いた高速集計

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▶Dr.Sumの製品詳細はこちらからご確認いただけます。

田﨑:特に、散財したデータを収集して一元管理できる点をお客様に喜んでいただいています。

―― つまり、データを一元管理できていない点についてお悩みのお客様が多いということでしょうか。

田﨑:そうですね。欲しいデータが社内に散在している状態、いわゆる「データのサイロ化問題」はどこの会社でもよくあるお悩みかと思います。
そこでDr.Sumにデータを収集し一元管理ができるようにすることで、「欲しいデータがDr.Sumに集まっている」状態を作ることができます。

他社BIツールと繋がるDr.Sum きっかけはお客様の声

―― BIツールとの連携を推し進めている理由はどんな点にありますか。

田﨑:BIツールのよくある課題として、取り扱うデータの量と種類が増えると収集や事前加工が大変、レスポンスも低下することがわかりました。Dr.Sumなら、それらを解決できると思っています。

―― なるほど、まさにDr.Sumが得意とする、データの収集・加工、高速処理によって解決できますね。

田﨑:もともとDr.SumもBIツールとして市場に打ち出していましたが、先ほどお話したようにBIツールの活用を促進していく上でのお悩み事に気づき、Dr.Sumをデータベースとして提供することにしました。それにより”BIツールが欲しい方”だけでなく、”BIツールの活用にあたり、お困り事がある方”にも、Dr.Sumの価値を届けられるようになりました。 

最近では、各社のBIツールの特長を組み合わせて複数のBIツールを使い分けている企業も増えています。こうしたマルチBIツールユーザーのお困り事もDr.Sumで解決できるように、他社BIツールと連携を進めました。
実はこの流れはお客様からのご要望で始まったんですよ。 

―― お客様の声を元に、データベースとしての提供・BIツール連携へ舵を切ったのですね。

田﨑:あるお客様から、「Dr.Sumのデータベースとしての使い勝手・性能を、別用途で利用しているTableau(他社BIツール)にも連携させたい。」と要望をいただきました。Dr.Sumの分析用インターフェイス(Datalizer)としての良さは多くのお客様から聞いていましたが、Dr.Sumのデータベースとしての良さはこれまで僕としては意識していなかったので、それを聞けたことはとても大きく影響しました。また、この要望の背景にあるお客様のお困り事は、Dr.Sumの得意領域とマッチしていたので、BIツールを利用している全てのお客様に提供できると考えました。

――  他社BIツールとの連携を正式にリリースしたとき、お客様からの反応はどうでしたか?

田﨑:「なぜ競合他社と組んでいるの?」「ウイングアーク、なにしちゃってるの?」というのが一番のリアクションでした。(笑)  

とはいえ、連携に至った背景をお伝えすると、皆さん納得してくださいました。
「たしかに、それいいね!」「それなら他のBIツールとも連携してほしい!」と多くの声をいただき、 まさにDr.Sumのデータベースとしての価値を感じていただいていると思いました。
他社BIツール連携を進めることは決めていたので、どのBIツールベンダーと連携するか優先順位をお客様やパートナー様の声を聞いて決めていきました

―― お客様の声をベースに取り入れながら、提供価値を広げているのですね。

田﨑:はい、お客様の声に常に耳を傾けている点が、Dr.Sumを含むウイングアーク製品の魅力の1つだと思います。もちろん新機能リリースもありますが、既存機能を磨きこむ点も、僕が思うDr.Sumの好きなところです。

スモールスタートで終わらせない Dr.Sumと”シェルパ"でお客様のデータ活用を導く

―― ここまでDr.SumとBIツール連携に至ったストーリーを伺いましたが、これからDr.Sumによって実現したい世界観について聞かせてください。

田﨑:ウイングアーク1stは、ソフトウェアとサービスを通じて、企業のデータ活用を支援しています。 

データ活用と言っても、お客様ごとに活用したい領域や課題は異なります。そこでデータ活用の成熟レベルをウイングアークとして定義しました。
そして、お客様のデータ活用の成熟レベルに合った、適切なサービスを提供しています。

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「シェルパ構想」:データ活用の成熟レベルを5段階に分けて設定。レベルを上げていくことで、データドリブンな業務遂行・企業経営の実現に繋がります。登山のガイド役であり登山者に伴走する「シェルパ」のように、お客様のデータ活用の道のりをウイングアークが伴走します。

田﨑:ツールを提供することで解決できる部分もあります。一方、データ活用が高度化すればするほど、ツールだけでは解決できない領域が増えていきます。ウイングアークはツールの提供だけに留まらず、データマネジメントサービスや無償提供の各種コンテンツ、ユーザーコミュニティの運営など、お客様の課題解決をデータ活用の成熟レベルに応じて導く、登山のシェルパのような存在を目指しています。

とは言え、ウイングアークだけですべてのお客様のデータ活用の成熟レベルを上げられるとは思っておりません。Dr.Sumにおいては、BIツールを始めとした各プロダクトと連携し、エコシステムとして多くのお客様のデータ活用の成熟レベルを上げるための存在になることを実現したいです。

さらにBIツール活用に焦点を絞ります。
BIツールの導入は、まずはスモールスタートで始めることが多いです。ところが、スモールスタートしたものの、それ以降活用が進まず、スモールゴールで終わってしまうケースがあります。つまり、BIツール単体では次のステップ・ミドルゴールに進みにくい場合があります。 
ここには様々な問題がありますが、Dr.Sumによって、ミドルゴール、ビッグゴールまで進められる支援ができると考えています。

例えば、小規模なデータを分析するだけであれば、ExcelやBIツールだけでも十分かもしれません。しかし、数千万件規模のデータを収集したり、データの種類を増やしたければ、BIツールの裏側にデータベースが必要になります。そこでデータベースの導入を検討するものの、現場だけでは使いこなすことが困難です。
よって、BIツール活用の幅が広がらないケースがあります。

―― たしかに、分析したいデータ数が増えて全社横断的に進める過程で、データ活用プロジェクトが止まってしまうケースもよく聞きます。

田﨑:そこで、現場の方でも中規模以上のデータを管理できるDr.Sumの登場です。BIツールで見たいデータが増え、ユーザー数も増え、管理も煩雑になった場合に「とりあえず、Dr.Sumに溜めておけばなんとかなる!」と思っていただける状態を作りたいですね。
BIツールの裏側にはDr.Sumを置いて、データを一元管理する。そのデータもアクセス権限をしっかりと定めることでデータガバナンスにも繋がります。 

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今後の展望 ”クラウドサービスの強化”で、より使いやすく

―― Dr.Sumによって、データ活用をスモールスタートからビッグゴールまで推し進め、”お客様のデータ活用の成熟レベルを上げるための存在”になるために、直近で検討されているいることがあれば教えてください。

田﨑:2点あります。
1点目は更に手軽に使っていただけるよう、クラウドサービスとしての機能を強化します。管理ツールのフルWeb化や、より低価格で利用できるサービスを目指しています。
2点目はデータ収集機能の強化です。他社のクラウドサービスから、よりデータを収集しやすくすることを検討しています。

―― こうした方針も、お客様の声がもとになっていたり・・? 

田﨑:もちろんです。今後も、ご要望があればぜひウイングアークにお伝えください。

―― 田﨑さん、お話ありがとうございました!他社サービスとの連携によって、ますます便利になるDr.Sumの今後を楽しみにしています! 

ウイングアーク1stでは、BIツールにつながる分析用データベース「Dr.Sum」を提供しています。 
https://www.wingarc.com/product/dr_sum/alliance/clouddwhbi/index.html 

Dr.Sumと連携可能な製品はこちらでご確認いただけます 。
https://www.wingarc.com/wave/index.html

 

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