導入事例

株式会社ドール

370種類以上の定型レポートの作成をやめ
BIの知識がなくても戸惑わない
「すべてがここにあるデータ活用環境」を実現
  • Dr.Sum EA
  • 卸売・小売
Before
週ごと、ピリオド(4週単位)ごと、年間の3つのタイミングで作成する定型レポートは、370種類以上に及んでいた。特に週ごとの定型レポートは、月曜朝10時に開催される定例ミーティングまでに作成して関係者全員に配布する必要があり、担当者は何があっても月曜日だけは絶対に休めないという状況が続いていた。
after
現在、社内では営業部門の担当者およびアシスタントを中心に全部門で200名近い社員がDr.Sum EA を利用している。こんなデータが欲しいという要望の80%以上は、Dr.Sum EA内で完結している。実績把握のスピードが短くなり、毎週月曜日のプレッシャーからも解放された。

導入背景

●多彩な商品展開を進める中で正確な実績把握が必須

●370種類を超える定型レポートの作成が負担

導入ポイント

●サーバーライセンスにより全社展開が可能

●BIの知識がなくても戸惑わない直感的な操作性

●Dr.Sum EA Connectを利用した外部データの連携が可能

導入効果

●営業部門を中心とする200名近い社員に定着

●現場で業務にあたる社員から要望されるデータの80%以上は、Dr.Sum EA内で完結

●作業負担を強いられていた定型レポート作成の負荷の軽減

導入製品

Dr.Sum EA / Dr.Sum EA Datalizer for Web / Dr.Sum EA Connect
MotionBoard

Company Profile

本社所在地 :東京都千代田区
事業内容 :フィリピンをメインにアジア各国で青果物を生産。中でもバナナ、パイナップルは世界でも指折りの販売量を誇っている。クオリティへのこだわりをモットーとし、独自の品質管理システムにより、青果物の生産から加工、流通、販売までをトータルに管理することで、高品質で安全な青果物を安定供給している。
株式会社ドール
管理本部 IT企画部
ビジネス・アプリケーションチーム マネージャー 
大泉 勝 氏(写真右)
山口 典子 氏(写真左)
バナナやパイナップルなど青果物の生産、販売を手がけるドールは、品質に対して強いこだわりを持ち、販売計画の着実な実行を重視している。ドールのIT企画部では、営業部門を中心とした現場で業務にあたる社員が実績の推移を正確かつ迅速に把握できるデータ提供に注力する中で、早くからBIに注目していた。そして、2010年に導入にしたのがDr.Sum EAだ。
部署ごとに専用のビューを設けるのではなく、あえて範囲を設けない自由なデータ活用の環境を提供したことが功を奏してDr.Sum EAは社内に根付き、いまでは業務に不可欠のツールとなっている。

370種類以上に及ぶ定型レポートの作成負荷

バナナ、パイナップルの販売量で世界でも屈指のシェアを誇るドールが日本市場に進出したのは、今から約50年前の1965年のことだ。その後、多様な消費者のニーズに応えるため、高糖度の極撰バナナや風味の高いスウィーティオパイナップル、さらには市販用・業務用のフルーツの缶詰、フルーツゼリー、フルーツボトルなどのデザート類、ドライフルーツなど、新しい商品の展開にも積極的に取り組んでいる。

品質に対して強いこだわりをもつ同社が重視しているのが、販売計画の着実な実行だ。同社 IT企画部 ビジネス・アプリケーションチームのマネージャーを務める大泉 勝氏は、「鮮度が重要なフルーツを大量に扱っているだけに、過剰な在庫を残すことなく、定められた期間内に、しっかり売り切ることが大切なのです」と語る。

このビジネスの最前線に立つ営業部門の活動を支えるべく、ビジネス・アプリケーションチームでは、販売実績の推移を正確かつ迅速に把握できるデータの提供に注力。そうした中で早くから着目していたのがBIであり、2010年にDr.Sum EAの導入に至った。

導入以前は、基幹システムのデータをいったんExcelに読み込み、「商品群(カテゴリ)」「商品(アイテム)」「顧客」「エリア」といった項目を組み合わせた部署単位の定型レポートを、その都度マクロを用いて作成しており、これらの定型レポートの発行は、週ごと、ピリオド(4週)ごと、年間の3つのタイミングで行われており、すべてをトータルすると370種類以上に及んでいた。

IT 企画部の山口 典子氏は、「特に週ごとの定型レポートは、月曜朝10時に開催される定例ミーティングまでに作成して営業部門全員に配布する必要があり、何があっても月曜日だけは絶対に休めないという状況が続いていました」と当時を振り返る。

こうした負荷が集中していたレポート作成業務を省力化するとともに、現場で作業にあたる社員に対しても、よりタイムリーで自由度の高いデータ活用を可能とする環境を、Dr.Sum EAを利用することで実現したのだ。

「すべてがここにあるデータ活用環境」を部署の枠を設けず公開

この数年間、同社はどのような形でDr.SumEAを社内に浸透させ、使いこなしてきたのだろうか。特にユニークな使い方が、部署ごとに専用のビューを設けるのではなく、あえて範囲を設けない「すべてがここにあるデータ利用環境」を現場の社員に提供したことだ。「あらゆる分類の商品、あらゆるエリア、あらゆる顧客の売上および予算のデータをひとまとめにして公開し、基本的にどんな視点に基づいた集計もメニュー選択だけで自由に行える仕組みを整えました」と大泉氏は語る。経営層や営業などのビジネス現場の担当者が見たいデータは人それぞれであり、IT部門による個別対応ではとても追いつかない。

そこで、データを全面的に現場で作業にあたる社員に開放し、どう活用するかを任せた方が良い、という考え方に立脚するものだ。もっともDr.Sum EAの中には、セキュリティの観点から関係者外に秘匿しなければならないデータも数多く含まれている。そうしたデータアクセスのコントロールについて大泉氏は、「ユーザーの権限グループを細かく設定することで対応してきました」と話す。

もうひとつのユニークなポイントとして挙げられるのが、協力会社との緩やかなデータ連携をDr.Sum EA Connectを活用して実現していることだ。「商品の保管を任せている倉庫会社に対して、日々の在庫量をCSV形式の添付ファイルにまとめてメールで送ってもらっています。

2012年に追加導入したDr.Sum EA Connectを利用して、この最新データをDr.Sum EAへEDIシステムを経由せずに自動反映させる仕組みを構築しました」と大泉氏は説明する。

BIの知識がなくても戸惑わない
200名近い現場の社員に定着

2016年10月現在、ドール社内では営業部門の担当者およびアシスタントを中心に、人事・総務を除いた全部門で200名近い社員がDr.Sum EAを利用している。

「こんなデータが欲しいという要望の80%以上は、Dr.Sum EA内で完結しています。以前のような定型レポートを配布する必要はなくなり、おかげで毎週月曜日のプレッシャーから解放されました」と山口氏は語る。

このようにDr.Sum EAはすっかり社内に根付き、業務になくてはならないツールとして活用されている。ここまで社内に浸透させるには大変な苦労があったに違いないと思いきや、ほとんど手間はかからなかった。

「導入当初こそ社内で簡単な説明会を実施しましたが、以降はほとんど質問を受けることもなく、それぞれの担当者は思い思いに使い始めました。

画面を見れば自分の業務に直結するデータが網羅されていることがすぐにわかりますし、BI の知識をまったく持たない人でも操作に戸惑うことがありませんでした。こうした使い勝手の良さこそが、Dr.Sum EA の“ 真骨頂” ではないでしょうか」と大泉氏は高く評価する。

データ入力を支援するツールとしてMotionBoardの活用を検討

Dr.Sum EAによって基礎を築いてきたデータ活用の社内文化を、ドールは今後に向けてさらに発展させていこうとしている。そうした中で新たに導入をしたのがMotionBoardだ。KPIをグラフィカルに表示するダッシュボードとしての展開もさることながら、Dr.Sum EAを補完してデータ入力を支援するツールとして活用したいというのが、そこでの意向だ。

「ビジネス現場が苦労している課題のひとつが、各種マスターの更新作業です。MotionBoardの画面にデータを一覧表示し、その場で修正できるようにすることで煩雑な作業負荷が軽減され、ミスも減らせるのではないかと考えています」と大泉氏は語る。

そのほか将来的には、Dr.Sum EAに蓄積された特定顧客の販売データと基幹システムから抽出した債権管理のデータをMotionBoard上で突き合わせ、与信管理に応用するといった活用も構想している。さらには、消費者に直結する量販店の売上情報などをDr.Sum EAやMotionBoardに取り込むことで、これまでにない複合的なマーケティング分析を実施し、その結果に裏付けられた特売の提案など、“ 攻め” のアクションを実行していくことも可能となるだろう。より高度な分析に向けて、ドールにおける情報活用は進化を続けている。

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