導入事例

三洋化成工業株式会社

三洋化成工業株式会社

帳票出力基盤を機軸に保管、配信をシームレスに連携
2万通/1ヶ月の電子配信を実現し取引先の効率化にも貢献

パフォーマンス・ケミカルス(機能化学品)分野を牽引する三洋化成工業株式会社(以下、三洋化成)。2021年4月、同社はホストコンピューターの保守切れに伴い、SAPの次世代ERP「SAP S/4 HANA」への移行プロジェクトをスタートさせた。プロジェクトの目的の1つは柔軟で多様な働き方の実現。紙の帳票からペーパーレスへシフトするために、帳票出力基盤SVFを機軸にinvoiceAgent 文書管理、invoiceAgent 電子取引をシームレスに連携。2023年4月、本稼働後、帳票全体(出荷関係等の帳票を除く)の75%を電子化、電子取引も拡大し1ヶ月で2万通の帳票を配信。ペーパーレス化を一気に進めた仕組みによりさらなる推進を図る。

導入背景

コロナ禍の在宅勤務におけるボトルネックが紙の帳票による業務だった。柔軟で多様な働き方に取り組む三洋化成は、ホストコンピューターからSAP S/4 HANAへの移行においてペーパーレスを実現する仕組みを構築。ウイングアーク製品に統一し、帳票出力基盤を機軸に帳票保管、配信基盤のシームレスな連携がポイントとなった。

課題
  • 柔軟で多様な働き方を実現するうえで、紙の帳票による業務がボトルネックとなっていた
  • 帳票開発では、制度変更や社内ニーズなどによる改修の際に、手間と時間がかからないようにしたい
  • 個別最適ではなく全体最適の観点から、ペーパーレスを一気に進める仕組みの構築が求められていた
解決策導入ポイント
  • SAP S/4 HANAへの移行に伴い、帳票出力基盤を機軸とする仕組みを導入。柔軟で多様な働き方を妨げる紙の帳票から電子帳票へシフト
  • 帳票出力基盤SVFの導入により帳票開発・改修を容易とし生産性、保守性を向上
  • ペーパーレスを一気に進めるために、帳票出力基盤、帳票保管、配信基盤を、ウイングアーク製品で統一しシームレスに連携
効果
  • 2023年10月の実績で帳票全体(出荷関係等の帳票を除く)の75%を電子化。取引先への紙帳票の郵送や控えの紙帳票の保管といった手間を解消し、自社と取引先の柔軟で多様な働き方を促進
  • 電子取引を拡大し、請求書だけでなく受注確認書、検査成績書など1ヶ月で2万通以上の帳票を配信
  • ウイングアーク製品で統一することで、追加開発無しでシームレスな連携を実現。ワンストップサポートにより業務継続性の向上を図る
  • invoiceAgent 文書管理により検索性が向上し、取引先からの問い合わせに対して帳票確認の迅速化を実現。さらに文書のライフサイクル管理も適切かつ効率的に

SAP S/4 HANAへの移行をきっかけにペーパーレス実現に着手


 社是「企業を通じてよりよい社会を建設しよう」のもと、「化学×創造力」で挑戦を続ける三洋化成。前身となる「多田石鹸油脂製造所」の1907年創業から110余年の歴史を有し、同社のパフォーマンス・ケミカルスは化粧品、洗剤などの日用品から最先端の電子部材、先進的な医薬品原料、医療機器まで社会の隅々に広がっている。持続可能な社会の実現を目指し、「化学のちから」で化学の枠を超えたイノベーションに取り組み、「カーボンニュートラルの達成」、「QOL(クオリティ・オブ・ライフ、生活の質)向上」に貢献していく。


 2022年3月に、三洋化成は経営方針「WakuWaku Explosion 2030」を策定。その中で、2030年のありたい姿として「全従業員が誇りをもち働きがいを感じる グローバルでユニークな高収益企業に成長する」を掲げた。スローガン「全部署がプロフィットセンター」のもと、従業員1人ひとりが主役として輝き、達成感が味わえる企業を目指す。働きがいの向上の実現に向けて欠かせないのが柔軟で多様な働き方だ。 


2030年のありたい姿を実現するためには、従業員1人ひとりが主役として輝くことが求められる

 三洋化成 事務本部 IT推進部 部長 長村 芳樹氏は「コロナ禍で在宅勤務を行う中、紙の帳票で業務を行うために出社するケースがありました。社外でも業務ができる柔軟で多様な働き方を支えるシステムの構築を念頭に置いて取り組んでほしいと経営層からも言われていました」と話し、こう続ける。


 「2021年4月、ホストコンピューターの保守切れに伴い、基幹システム刷新に向けてSAPの次世代ERP『SAP S/4 HANA』導入プロジェクトをスタートさせました。プロジェクトの大きな目的の1つが、柔軟で多様な働き方の実現でした。従来、ホストコンピューターで出力した紙の帳票で業務をまわしていたのですが、いかにスピード感を持ってペーパーレスを進めていくか。帳票出力基盤を機軸とする仕組みの構築が鍵となりました」 


事務本部 IT推進部 部長 長村 芳樹 氏

ペーパーレスを実現する製品選定で重視した2つのポイント


 柔軟で多様な働き方を推進するべく、ペーパーレスの実現に向けた製品選定では、大きく2つのポイントがあったという。


 1つ目は、帳票出力基盤の生産性と保守性


 「帳票出力は、制度変更や社内ニーズによって改修が必要です。ホストコンピューターによる帳票開発では生産性が課題となっていました。その解消は、製品選定の重要なテーマでした」と三洋化成 事業本部 IT推進部 主任部員 臼井 文氏は振り返る。 


SAP S/4 HANAの機能を使うか。外部製品を使うか。外部製品は、生産性と保守性の観点からウイングアークの総合帳票基盤「SVF」の一択だったという。「プロジェクトを支援してもらったNTTデータ グローバルソリューションズと一緒に検討を重ねました。SAP S/4 HANAの機能では少し改修するだけでも手間と時間を要したことから、生産性の観点ではSVFのほうが優れていると判断しました」(臼井氏) 


事務本部 IT推進部 主任部員 臼井 文 氏

 SVFは、日本固有の請求書や公的証明書といった複雑な帳票フォームを専用のGUIで簡単に設計できる。使いやすさは、帳票基盤の国内シェアNo.166.8%という実績で実証済みだ。「国内シェアはもとより、今回はSAP S/4 HANAとSVFとの連携に関して国内企業で豊富な実績があることも採用のポイントとなりました」(臼井氏)
※パッケージ版とクラウド版の合計値(2023年2月末


 2つ目は、帳票出力と帳票保管、配信基盤のシームレスな連携


 プロジェクトは帳票出力基盤にSVFの採用を決定後、帳票に関わる周辺システムの検討に移った。ペーパーレス実現に必要な仕組みをいかに構築するか。三洋化成が重視したのが連携性と一貫性だった。「帳票を電子保存する文書管理では複数製品を検討したのですが、SVFとの連携が容易であることからinvoiceAgent 文書管理を採用しました。また、ペーパーレス化を進めていくうえで、取引先様への帳票配信は重要な課題です。帳票出力から保管、配信まで一貫性をもって帳票のライフサイクルをまわすために、invoiceAgent 電子取引を採用。ウイングアーク製品で統一することにしました」(臼井氏)


 帳票出力基盤を機軸とした仕組みは、SVFで帳票を出力、それをinvoiceAgent 文書管理で格納し、invoiceAgent 電子取引に自動連携される。「他社製品の組み合わせでは、システム間を連携するインターフェースの開発が必要です。また、トラブル発生時における問題の切り分けも複雑化します。ウイングアーク製品で統一することで、追加開発することなくシームレスな連携を実現できます。また、帳票は業務プロセスや商取引に欠かせないため、ワンストップサポートにより業務継続性の向上が図れる点も重視しました」(臼井氏)


 SVFの開発は202110月にスタートし20226月に終了、同年12月まで帳票出力テストなどを実施した。invoiceAgent 文書管理もSVFの開発と合わせてフォルダー構成やセキュリティの考え方などを決定。invoiceAgent  電子取引は運用ノウハウを蓄積するため、請求書配信だけ先行して開始した。 


ウイングアーク製品で統一し帳票出力基盤を機軸に帳票保管、配信基盤をシームレスに連携

わずか6ヶ月で帳票全体の75%を電子化、帳票配信も2万通以上


 2023年3月にホストコンピューターからSAP S/4 HANAへの移行が完了。同年4月、三洋化成とグループ会社5社が新しい基幹システムで業務をスタートさせた。SVFによる帳票出力基盤を機軸とする保管、配信のシームレスな連携により、ペーパーレス化が大きく前進したという。


 「2023年10月の実績で帳票全体(出荷関係等の帳票を除く)の75%を電子化。柔軟で多様な働き方において、紙の帳票によるボトルネックを改善できました。また、取引先様への帳票の送付では1ヶ月で2万通以上の帳票をFAX送信や紙で印刷して郵送していましたが、PDFファイルの配信に変更したことで取引先様の効率化にも貢献していると思います」(臼井氏)


 invoiceAgent 電子取引では、受信者サイトを利用して帳票のやり取りを行う。利用に際しては、取引先に帳票配信の同意を取り付ける必要がある。「1万に及ぶ取引先に対して当社の担当者が帳票配信のご案内を行い、半数以上はご承諾いただきました。今後、電子取引を拡大していくうえで、invoiceAgent 電子取引による取引先様の利便性向上もポイントになると考えています」(臼井氏)


 電子帳票の保管・管理でも導入効果があったと臼井氏は付け加える。「invoiceAgent 文書管理により検索性が向上し、取引先からの問い合わせに対して帳票確認の迅速化を実現。さらに文書のライフサイクル管理も適切かつ効率的に行えるようになりました」


 今後について長村氏は話す。「ペーパーレスがここまで進んだのは、従業員の協力があってこそだと思っています。さらなるペーパーレス推進に向けて基盤を構築できたことは、今回の大きな成果だと考えています。ウイングアークには、安定稼働の支援はもとより機能拡張や積極的な提案を期待しています」


 三洋化成は、帳票基盤だけでなく、SAP S/4HANAと連携するデータ活用基盤に、ウイングアークの「BIダッシュボードMotionBoardとデータ分析基盤 Dr.Sum」を導入。ウイングアークは基盤の提供を通じて、三洋化成グループの従業員1人ひとりの活躍を支援していく。 


Company Profile

三洋化成工業株式会社

設立:1949年11月1日
本社所在地:京都市東山区一橋野本町11-1
主な事業内容:パフォーマンス・ケミカルスの開発・製造・販売
URL:https://www.sanyo-chemical.co.jp/

(写真左より)
事務本部 IT推進部 部長 長村 芳樹 氏
事務本部 IT推進部 主任部員 臼井 文 氏

導入製品

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