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管理会計とは?ダッシュボードによる可視化で作業効率化とスピーディな経営判断

作成日:2025.03.27 更新日:2025.04.03

管理会計は、企業が経営判断をする際に不可欠な業務です。

そのため、グループ会社や事業単位などのセグメントごとに分け、より見やすく理解しやすい管理とアウトプットを行わなければなりません。現在の管理
会計効率化や、もっとわかりやすい可視化方法を検討している担当者の方も多いのではないでしょうか。

本記事では、
管理会計とは何か、その基本知識やメリット、管理会計の手法やBIツールを活用した成功事例などについて解説します。
 

経営管理ダッシュボード

・データ集計からレポート作成までを手作業で行っていて非常に時間がかかる
・資料作成に多くの時間を要し、肝心の分析が疎かになっている
・データ分析を強化したいが、システムを入れ替えることなく効率的に実施したい
経営を取り巻くさまざまな指標をどのように可視化・分析していくべきかを解説します!

管理会計とは

管理会計とは、自社内の経営層や管理者が経営判断を行うための情報をまとめるための会計手法です。

管理会計でアウトプットされるデータを活用することで、企業は経営資源を最適に利用し、収益性を向上させることができます。重視する管理項目は企業によって異なりますが、いずれにしても高精度でスピーディなアウトプットが求められます。管理会計は経営者が企業の健康状態を把握し、適切な経営判断を下すための重要な業務です​。

管理会計の目的

管理会計の目的は、経営計画の策定や業績評価、コスト管理など、経営判断を支援するために必要な情報を提供することです。

経営計画の策定において、管理会計は予算編成やコスト管理を通じて、企業が短期的な目標を達成するための具体的な戦略を立てる際に役立ちます。また、各部門やプロジェクトのパフォーマンスを定期的に評価し、目標達成度を確認することで業績評価が可能です。企業は効率的に運営されている部門や成功しているプロジェクトを特定し、その成功要因を他の部門にも応用することができます。​

さらに、コスト管理は、製造コストや運営コストを詳細に分析し、無駄を削減して利益を最大化するための支援に繋がります。たとえば、原材料費や労働コストを精査し、最適な生産方法を見つけることが可能です。
 

財務会計との違い

管理会計と財務会計は役割が異なります。管理会計は、企業内部に向けてまとめる会計です。一方、財務会計は外部のステークホルダー(株主、投資家、金融機関など)に対して企業の財務状況を報告するために、財務諸表を作成し、法的な基準に従って行われます。

主な違いは以下の通りです。

管理会計財務会計
目的経営判断支援外部への報告
対象企業内部ステークホルダー
報告対象内部報告外部報告
期間短期的(任意)中長期的

管理会計は社内向け、財務会計は社外向けにアウトプットされる情報であることが大きな違いです。
 

管理会計のメリット

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ここでは、管理会計を行うメリットをみていきましょう。
 

コスト管理が容易になる

管理会計の大きなメリットは、コスト管理が容易になることです。たとえば、営業活動にかかる経費や製品開発の費用を細かく追跡し、どの部分に無駄があるのかを特定できます。広告費用の効果を分析し、費用対効果の高い広告手段に予算を振り分けるといったことも判断しやすくなります。このように、管理会計は企業のコスト構造を透明化し、収益性の向上に活用できます。
 

グループ会社や部門ごとに会計を把握できる

管理会計を行うことで、企業の複数のグループ会社や部門といったセグメントごとの会計情報を詳細に把握できるようになります。各部門や子会社の業績を個別に評価し、どの部門が収益に貢献しているか、どの部門に改善の余地があるかといったことを明確化できます。たとえば、営業部門が他の部門に比べて高い収益を上げている場合、その成功要因を他の部門に適用することもできるでしょう。問題がある部門については、原因を特定し、改善策を講じることができます。細かな分析結果が見えることで、経営者は全体のパフォーマンスを向上させるための戦略を立てやすくなります。
 

企業全体の経営状況を把握できる

管理会計は、企業全体の経営状況を総合的に把握するために非常に有効な手法です。各部門やプロジェクトの業績データを統合し、企業全体の財務状況や経営パフォーマンスを一目で把握できます。経営者は全体の経営戦略を迅速に見直し、必要な対応を取ることが可能です。たとえば、新規事業の立ち上げや市場拡大の際に、どれだけの資金が必要か、どの程度のリスクが伴うかを事前に予測することができます。定量化されたさまざまな指標を客観的に評価できるため、迅速な経営判断が可能になります。
 

管理会計の業務

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管理会計の業務は、企業が主に必要とする情報によって異なりますが、ここでは一般的に行われる4つの業務について見ていきます。
 

原価管理

原価管理は、企業が生産活動にかかるコストを詳細に把握し、効率的に管理するための手法です。製品やサービスごとのコスト構造を明確にし、無駄な経費を削減することが可能です。材料費、労務費、間接費などの要素を分析し、それぞれのコストがどのように発生しているかを詳しく調査します​。原価管理を適切に行うことで、企業はコスト削減のポイントを把握して改善し、利益率を向上させることができます。
 

予実管理

予実管理は、予算と実際の業績を比較し、その差異を分析する手法です。事業やプロジェクトが計画通りに進んでいるかどうかを確認し、必要に応じて戦略を修正することができます。たとえば、年度初めに設定した売上目標と実際の売上を月ごとに比較し、目標に達していない場合は販売戦略を見直すことが可能です。また、コストの面でも予算と実績を比較することで、無駄な支出を抑えるための改善策が検討できます。


経営管理(経営分析)

経営管理(経営分析)は、企業の業績や財務状況を総合的に評価し、経営戦略の策定に役立てる手法です。たとえば、売上高や利益率、キャッシュフローなどの主要な業績指標を定期的に分析し、企業の経営状況を把握します。経営管理を適切に行うことで、企業は長期的な視点での成長戦略を描き、リスクを最小限に抑えながら効果的に経営資源を活用することができます。


資金繰り管理

資金繰り管理は、企業の現金の流れを管理し、必要な資金を確保するための手法です。企業は日々の運転資金を安定的に確保し、突然の資金不足を防がなければなりません​​。資金繰り管理では、現金収支の予測、資金の調達と運用、キャッシュフローの管理が行われます。たとえば、売掛金の回収状況を監視し、適切なタイミングで資金を回収することで、運転資金の不足を防ぎます。また、余剰資金を短期的な投資に回すことで、資金効率を高めることも可能です。
 

管理会計の基盤となるBIツール「MotionBoard」

管理会計を行う際には、効率的にデータを可視化できるツールを活用することが大切です。多くの企業では、膨大なデータを効率的に分析して可視化するためにBIツールを活用しています。

中でもおすすめなのが、BIダッシュボードである「MotionBoard(モーションボード)」です。MotionBoardは、データを直感的に理解しやすいグラフやチャートに変換して可視化し、経営者や管理者が迅速かつ正確な意思決定を行えるようサポートします。MotionBoardの特徴は、その柔軟性と拡張性にあります。さまざまなデータソースと連携し、リアルタイムでデータを統合・分析することが可能です。

管理会計では、MotionBoardの「LIBRARY」が活用できます。LIBRARYは管理会計ダッシュボードとして収益管理や経営判断をスピーディに行うためのツールです。

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管理会計にツールを導入するならば、MotionBoardを検討してみてはいかがでしょうか。

MotionBoardの活用シーン:管理会計分析ボード「LIBRARY」でデータを可視化

MotionBoardの管理会計分析ボード「LIBRARY」は、収益管理や経営判断をするうえで欠かせないデータの可視化を実現します。仕訳や売上、経費などのデータを統合して、一つのダッシュボードに表示できるため、さまざまな視点からの現状把握が容易です。

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たとえば、LIBRARYではKPI管理ボードを使って、全社や事業ごとの進捗状況をリアルタイムで確認できます。縦棒グラフで月次推移のKPIが可視化されます。

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「売上」タブを確認すれば、こちらも縦棒グラフで可視化され、予算未達をアラートの点滅で教えてくれます。

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また、自由分析ボードでは、分析軸を自由に設定し、瞬時に必要なデータを集計できます。

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MotionBoardのLIBRARYは、管理会計業務の大幅な効率化が叶うとともに、一目で状況を把握できるため、スピーディで正確な経営判断に最適です。
 

管理会計の効率化でスピーディな経営意思決定に成功した事例

特定非営利活動法人フローレンスは、「病児保育問題」「待機児童問題」などの社会問題解決を目指して2004年に設立されました。ここでは、BIツールの「Dr.Sum」と「MotionBoard」を導入し、リアルタイムでの業績分析によって財務チームを作り上げ、スピーディな経営意思決定に成功した事例を紹介します。
 

背景

事業拡大とともに組織規模が大きくなり、各事業部の業績管理が煩雑化しました。Excelを使って予算見込みの作成人件費管理を行っていたため、報告書作成時の帳簿との突き合わせ作業などに膨大な工数を要していました。また、作業のブラックボックス化も進んでいたのです。そこで導入したのが、「Dr.Sum」と「MotionBoard」でした。

課題

  • Excelでの人件費管理ができなくなってきた
  • 管理会計の精度を高めていかなければならない
  • 予実管理に多くの工数がかかる

組織拡大で従業員の人数が増えたことで、Excelでの管理会計が難しくなりました。従来の別システムでは対応できないものもあったため、複数のシステムのデータを統合して、業務効率化と見える化を進めていく必要があったのです。

効果

  • 各事業の業績管理工数を大幅に削減
  • 財務数値をリアルタイムに反映
  • スピーディな経営意思決定が可能に

「Dr.Sum」と「MotionBoard」の導入により、複数システムのデータ統合が叶い、ダッシュボードによるわかりやすいアウトプットができるようになりました。これにより、各事業所の状況がリアルタイムに分かる状態になり、効率的な管理会計が実現し、よりスピーディな経営意思決定ができる環境を実現しました。

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まとめ

管理会計は、企業内部に向けてまとめる会計です。アウトプットされたデータは、経営層や管理者が経営判断を行うために活用されます。管理会計の業務は、企業が重要視する指標によって異なりますが、原価管理や予実管理、経営管理などが一般的です。事業の規模や従業員数が増えると管理会計業務は複雑化しますが、BIツールを導入してデータを一元管理し、アウトプットを可視化することで、業務の効率化とスピーディな経営判断を実現できます。

下記資料では、管理会計業務に活用できる各種ダッシュボードをご紹介しています。ぜひご活用ください。

経営管理ダッシュボード

・データ集計からレポート作成までを手作業で行っていて非常に時間がかかる
・資料作成に多くの時間を要し、肝心の分析が疎かになっている
・データ分析を強化したいが、システムを入れ替えることなく効率的に実施したい
経営を取り巻くさまざまな指標をどのように可視化・分析していくべきかを解説します!

  
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