導入事例

株式会社TBSグロウディア

スモールスタートで部門レポート作成工数を月120時間削減
全社データ活用基盤まで拡張し、データドリブン文化を全社に浸透

導入製品
業種
情報・通信
投稿日
2022.02.15

株式会社TBSグロウディア(以下、TBSグロウディア)のショッピング事業本部では、日々の売上情報をベースに、各部門の担当者が、番組軸や商品軸で販売実績を自在に集計・分析できる環境を整えた。今後は、CRMシステム、視聴率、地図データ、天気などと連携することで、顧客軸や多様な観点から分析できるようにすることも視野に入れている。

導入背景
販売実績に関するレポート作成は情報システム部門が担っており、Accessで管理するデータを基にExcelに出力して作成していた。毎週月曜日の朝には全社会議が行われるため、開始までにデータのダウンロードやレポートを作成しなければならず、1時間から1時間半程度の時間を要していた。また、月曜日以外も各部門の要求に応じてレポートを出力する必要があり、情報システム部門に大きな負荷がかかっていた。

課題
  • 販売実績レポート作成にあたり、情報システム部門に負荷がかかっていた
  • 各部門が必要とするレポートがタイムリーに出せなかった
  • 既存データベースのパフォーマンス不足でシステムが不安定だった
解決策導入ポイント
  • スモールスタートが可能で、Excel感覚で開発ができるMotionBoard を導入
  • MotionBoardと相性が良く、今後のデータ容量拡大にも対応するDr.Sumを導入
  • 自社の実現したいことをサポートしてくれるオンボーディング支援を活用
効果
  • 販売実績レポート作成の時間を、120時間/月程度削減
  • 情報システム部門に頼らず、待ち時間ゼロで各部門が自由に分析できるように
  • 感覚値ではなく、リアルな数値で議論できる企業風土を醸成

通信販売の実績集計に大きな負荷がかかる


 TBSグロウディアは、TBSグループの再編により7社が合併し2018年に設立され、番組制作のコンテンツ事業、通信販売のショッピング事業、イベントやラジオ番組制作のイベントラジオ事業、放送のデジタル技術事業を展開している。このうちのショッピング事業は、旧株式会社グランマルシェ(以下、グランマルシェ)が母体となっており、テレビやラジオに通販番組を提供し、商品開発から番組制作、販売までを行うほか、公式オンラインショップ「TBS SHOPPING」、アニメオンラインストア「アニまるっ!」のほか、楽天、ヤフー、アマゾンへも出店している。


 同事業で重要になるのが、販売実績の集計・分析だ。「番組」と「商品」という2つの軸から、電話・インターネット・ショッピングモールといった販売経路、顧客属性、キャンペーン施策など、多様な視点から分析をすることが求められる。


 2015年、TBSグロウディアに再編される以前のグランマルシェ時代には、販売実績に関するレポート作成は情報システム部門が担っており、Accessで管理するデータを基にExcelに出力して作成していた。毎週月曜日の朝には全社会議が行われるため、開始までにデータのダウンロードやレポートを作成しなければならず、1時間から1時間半程度の時間を要していた。また、月曜日以外もEC事業部、番組制作部、商品開発部といった各部門の要求に応じてレポートを出力する必要があり、情報システム部門に大きな負荷がかかっていた。


レポート作成の時間を、月に120時間程度削減


 当時、情報システム部門に所属していた原田 裕二氏(現在は、ショッピング事業本部 商品開発部 CRMチームに所属)は、レポートをスピーディーに提供できるためのツールを求めて、数社のBIツールを比較検討。そのなかで選ばれたのが、ウイングアークの「MotionBoard Cloud」(以下、MotionBoard)だった。


 選定理由について原田氏は、「スモールスタートできる点、Excelと似た画面で使い勝手が良さそうな点を評価しました。MotionBoardはコーディングが不要なので、文系出身の私でも使いこなせると感じました」と振り返る。さらに、価格面での優位性もあり、まずは10ユーザーのライセンスを導入し情報システム部門で利用することにした。


 MotionBoardの導入によって、Accessからのデータを抽出し、Excelへ出力する作業がほぼ自動化できるようになった。原田氏をはじめスタッフの作業は、数字の最終チェック程度で済むようになり、レポート作成の工数が劇的に削減された。原田氏は、「おおよそ月に120時間程度削減でき、別の作業に向き合えるようになりました」と、その効果を話す。


ショッピング事業本部 商品開発部 CRMチーム チーフ 原田 裕二氏

各部門に利用を拡大、DBの安定性を求め「Dr.Sum Cloud」も活用


 MotionBoardを使い始めて2年が経過したころ、ボード開発のスキルやノウハウを身に付けた原田氏は、ライセンスを30ユーザーに増やし、EC、番組制作、商品開発など各部の担当者が必要なときに必要な分析ができる体制を整えた。


 やがて社内の各所から「MotionBoardって便利」という声が挙がるようになり、経営層からも「各種ビジネス指標を測るためのツールとして、MotionBoardを全社的に使う」という決定があった。こうしてMotionBoardは、情報システム部門がレポート作成を効率化するためのツールから、全社が活用するツールとして広まり、大きな役割を担うようになった。


月別の売上実績と内訳を可視化したボード

 各部門の担当者がMotionBoardを活用することのメリットは、必要な集計データを取得する時間が圧倒的に短くなったことだ。従来は情報システム部門に頼んで1週間程度かかっていたレポートが、担当者が必要とするときに取得できるようになり、「待ち時間ゼロ」になった。


 その後、TBSグロウディアに再編後の2019年には、これまでのAccessに換えて、DBエンジンとしてウイングアークの「Dr.Sum Cloud」(以下、Dr.Sum)を導入。これはデータ量が増えたことでAccessによる処理に限界が見えてきて、より安定して高速に集計できるツールが必要になってきたからだ。 クラウド版はオンプレミス環境と違い運用負荷が少なく導入コストを低減できることや、MotionBoardとの相性も考えて導入を決めた。


 導入から1年以上が経過したDr.Sumについて原田氏は、「これまではDr.Sumに慣れて安定運用させるという段階でしたが、今後はさらなる活用を考えていきます。CRMシステムにあるお客様情報のほか、視聴率、地図データ、天気など、お客様の行動経済学に基づくデータがたくさんあります。それらをDr.Sumに取り込んで、集計・分析の幅を広げていきたいです」と展望する。


 ただ、スピード感も大切だが、焦らないことも重要だというのが原田氏の考えだ。


 「データはどうやって育てていくかが重要です。1回ミスしてしまうと、一気に使っている人の信用がなくなってしまいます。自分のスキルを見極めながら前に進んでいきたいと思います」と、アクセルとブレーキを使い分け、確実に進めていくことが利用者の信頼度を高めると話してくれた。


導入を成功させるために役立ったオンボーディング支援


 5年にわたり、社内におけるデータ活用の幅を広げてきたTBSグロウディア。当初は販売実績レポートの作成工数を減らしたいというニーズからのBIツール導入だったが、今では100以上のボードが稼働し、さらに深い分析を目指す体制にまでなった。


EC事業部で活用しているボード一覧

 原田氏は、その過程におけるウイングアークの支援体制についても高く評価する。


 MotionBoard導入直後、「数値が合わない」「使いづらい」「予算を合算すると実績と食い違う」などの問題が発生した。そこで原田氏は、データを取り扱う基礎体力をつけるためにウイングアークにオンボーディング支援を依頼し、4カ月間にわたりデータ活用の基礎やボード開発のスキルを身に付けた。


 「印象的なのは、担当の方に『データを揃える』ことの重要性を教わったことです。具体的には、日付の区切り方、数値の持ち方、桁数の持ち方などに気を配ることで、データが格段に扱いやすくなります。『データ型を制する者が、BIツールを制する』という言葉は、いまでも心に刻まれています。そういった基礎体力をつける意味でも、導入するシステムの独自の作法を知るためにも、やりたいことを実現するためにも、オンボーディング支援は受けてよかったと実感しました。作法を知らないで開発してしまうとパフォーマンスが悪くなることもありますので」と話す。


 また原田氏は、オンボーディングではない通常のサポートにおいても、解決策だけではなく、望んでいる回答以上の一歩踏み込んだアドバイスが受けられると評価する。


 MotionBoardとDr.Sumによって、ショッピング事業部全体で売上実績の集計・分析業務が効率化されたが、単にそうした業務面だけでなく、社内風土、社員の意識にも変化を感じていると原田氏は言う。


 「例えば、従来は売上などを検討するときに、『7割、8割ぐらい達成』というように、自分の感覚をもとに会話が進んでいました。それが今では、『MotionBoardで確認!』という言葉があちこちで聞かれるようになり、推測で語るのではなくMotionBoardの数値を共通言語として次のアクションを決めるという雰囲気になっています」


 データドリブンな文化が定着したTBSグロウディアは、今後さらに各部門でデータ活用が進んでいくに違いない。


Company Profile

株式会社TBSグロウディア

設立:2018年6月
所在地:東京都港区
事業内容:TBSグループの7社が合併し2018年に設立。番組制作のコンテンツ事業、通信販売のショッピング事業、イベントやラジオ番組制作のイベントラジオ事業、放送のデジタル技術支援を行うデジタル技術事業を担っている。
URL :https://www.tbsglowdia.co.jp/

ショッピング事業本部 商品開発部 CRMチーム チーフ
原田 裕二 氏

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