ハウスドゥブランドで全国に不動産事業を展開している株式会社And Doホールディングス(以下、And Doホールディングス)では、従来からITとデータの活用に意欲的に取り組んでいる。2015年にはBIダッシュボードの「MotionBoard Cloud」を導入し、データ活用の効率化に役立ててきた。現在は、「MotionBoard Cloud for Salesforce」を活用し、データ活用のさらなる効率化とスピードアップを推し進めている。
導入背景
And Doホールディングスでは以前、帳票類をMicrosoft Excel(以下、Excel)を使って管理・加工していた。ただ、Excelを使った帳票作成ではデータ入力・集計に工数がかかるうえに、多様な切り口からデータを可視化するのにも手間を要するという問題を抱えていた。そこで同社は2015年にMotionBoard Cloudを導入し、データの集計・分析業務を効率化した。その後、全社でCRM/SFAとしてSalesforceを導入する動きが進んだため、MotionBoard CloudからMotionBoard Cloud for Salesforceへの切り替えを実施し、より短期間での可視化・分析サイクル構築を目指した。
And Doホールディングスでは現在、CRM/SFAシステムにSalesforceを導入しており、その動きに合わせてMotionBoard CloudをMotionBoard Cloud for Salesforce へと切り替えている。この機をとらえ、Salesforceに入力されたデータを使った予実管理についてもMotionBoard Cloud for Salesforceの活用を目指している。
「今後、Salesforceには当社の事業の案件情報や顧客情報が集約されていき、それらのデータの活用によってビジネスの状況が即座にとらえられるようになります。そこで、Salesforceとのデータ連携を難なく実現できるMotionBoard Cloud for Salesforce をSalesforceのダッシュボードの代替として活用することにしたわけです。Salesforceのダッシュボードでは表現しづらい細かな要望もMotionBoard Cloud for Salesforceを用いて柔軟に可視化することが可能になりました」(土井氏)。
MotionBoard Cloud for Salesforceで作成した予実管理レポートをExcel形式に出力 ※サンプルデータを使用
経営戦略本部 経営企画部の岡田 拓朗氏によれば、MotionBoard Cloud for Salesforceを使いSalesforce から直接データを取り出そうとすると、ネットワークに相応の負荷がかかるという。そこで、Salesforce のデータをいったんストレージにオフロードし、そこからデータを取り出してMotionBoard Cloud for Salesforceで予実管理を行うという方策を講じているようだ。
こうした仕組みづくりやMotionBoard CloudからMotionBoard Cloud for Salesforceへのデータ移行は、And DoホールディングスのMotionBoard Cloudの導入・活用を包括的にバックアップしてきた株式会社ギミックプロジェクトが全面的にサポートしている。気軽に質問ができ、疑問点を解消できるパートナーが存在したというのも、MotionBoard Cloudを継続活用している理由の一つだ。
MotionBoard Cloud導入による効果を生かし 本来のデータ分析・活用に注力へ
And DoホールディングスではMotionBoard Cloudの適用範囲を着実に広げ、データ活用の効率性を高めてきた。次の展開について松尾氏はこう述べる。
「私たちユーザーが、MotionBoard Cloud for Salesforce を使ったダッシュボード開発の知識を深めることで、データ活用のレベルをさらに高めていくことができると思っています。そのため今後は、他社の活用事例をより積極的に参考にしながら、開発・活用のスキルを磨いていきたいと考えます」
「私たちにとって大切なのはデータを事業に生かすことです。それには、データの有効活用を可能にする技術知識の習得も大切ですし、データの入力・収集など、データ分析の前段階の作業を可能な限り減らし、本来取り組むべきデータ分析に集中できるような環境づくりを進めることも必要であると考えます。そうした仕組みをMotionBoard Cloud for Salesforceで実現できればと考えています」
And Doホールディングスにおけるデータ活用の取り組みは、MotionBoard Cloud for Salesforceとともにこれからも前進を続けていくに違いない。