Excelによる帳票管理・加工の煩雑さを解消するために
DX推進に力を注ぐAnd Doホールディングスは、「オンライン査定」やIoT住宅「SMART DO HOME」などデジタル技術の活用を図るほか、ビッグデータを活用したマーケティングの高度化や不動産情報のオープン化にも精力的に取り組んでいる。
そうした同社のデータ活用を長く支えてきたツールの1つがMotionBoard Cloudだ。その導入経緯について、And Doホールディングス 経営戦略本部 経営企画部 部長の花谷 清明氏は次のように振り返る。
「MotionBoard Cloudを導入した2015年以前、当社では帳票類をExcelで管理、加工していたのですが、Excelでの帳票作成にはデータの入力・集計・可視化に多くの手間がかかり、それが課題だと捉えていました。その課題を解決し、データ活用の効率性を向上させるべく、当時の情報システム担当者が見つけてきたのがMotionBoard Cloudです。これにより、弊社の一部事業部内でMotionBoard Cloud活用が始まりました」
また、経営企画部では、MotionBoard Cloudの社内での活用を主導し、ExcelからMotionBoard Cloudへの移行をサポートした。
「MotionBoardを導入した当初は、単純にExcelからMotionBoard Cloudへの移行を望む声が多く、それに対応していましたが、のちにはMotionBoard Cloudで作成した帳票をより良くしたいという要望が増えていき、そのサポートに力を注ぎました」と、経営戦略本部 経営企画部 主任の土井 美沙氏は明かす。
こうしてMotionBoard Cloudの利用が進むなか、2018年8月にSalesforceの導入を開始し、2020年、MotionBoard CloudからMotionBoard Cloud for Salesforceへの切り替えが行われている。
月次報告作成の作業効率がアップ
同社における代表的なMotionBoard Cloudのユースケースは、見込み客に向けて展開しているイベントの結果を報告書にまとめる例だ。
ある事業部では月に2〜3回×2店舗のペースでイベントを催している。イベント報告で集計対象になるデータは15項目以上もあり、レポートに含まれる情報は「イベント来場者の属性情報」をはじめ、「イベント開催した日の天候」「イベント開催告知のチラシを配布した枚数」「チラシをどの地域に何部配布したかのデータ」「チラシを見て来場した人の来場時間」などと多岐にわたっている。
しかも、集計対象の元データは、メールやExcel、コーポレートWebサイトなど、複数の場所に散在しているほか、作成すべきイベント報告には「結果報告書」と「月次集計表」という2タイプがある。さらに、「月次集計表」は活用目的に合わせ、2タイプある。「そのため、MotionBoard Cloudのようなツールを使い、例えば、一度入力したデータをもとに複数の報告書が簡単に作れるような仕組みを構築しなければ、イベント報告資料の作成は相当な手間と工数がかかる作業となります」と土井氏は指摘し、こう続ける。
「実際、Excelでイベント報告書をまとめていたころは、月次集計表を作成する際、半日を要していました。それが、MotionBoard Cloudの活用によって一度のデータ入力から複数のアウトプットが簡単に出せるようになり、1時間程度で作業が終えられるようになったのです」
「従来、イベントの集計表作成は月末にまとめて行っていましたが、MotionBoard Cloudの導入によって、月次作成の集計表の一つはイベント終了と同時にデータを集計することが可能になりました。これにより、当該事業部では、イベントの結果をより速やかに把握して次のアクションにつなげられるようになったと言えます」(土井氏)

アンケート集計の見やすさを大幅に改善
MotionBoard Cloudは、アンケート集計の見やすさ、表現力を改善する手段としても有効に活用されている。
例えば、ある部署では、契約時に顧客に対するアンケート調査を継続的に実施しており、同部署のもとには毎月50件程度のアンケート回答が集まる。従来、このアンケートの集計・レポート作成にはGoogleフォームが使われていたが「レポートが見にくい」という声があった。そこで、当該部署ではMotionBoard Cloudを使い、レポートをより見やすく表現力の高い体裁にすることにしたという。
「この施策によって、現在のアンケートレポートは、単一のダッシュボードにさまざまなグラフを組み合わせた可視性の高いものとなり、『レポートが見にくい』という声は聞かなくなりました。また、契約一覧など、別の資料と組み合わせることにより、回答率を表示することが可能になるなどデータ活用の幅が広がりました」と経営戦略本部 経営企画部の松尾 明日架氏は説明を加える。

SalesforceとMotionBoard Cloudとの連携で
経営ダッシュボードをより快適に
And Doホールディングスでは現在、CRM/SFAシステムにSalesforceを導入しており、その動きに合わせてMotionBoard CloudをMotionBoard Cloud for Salesforce へと切り替えている。この機をとらえ、Salesforceに入力されたデータを使った予実管理についてもMotionBoard Cloud for Salesforceの活用を目指している。
「今後、Salesforceには当社の事業の案件情報や顧客情報が集約されていき、それらのデータの活用によってビジネスの状況が即座にとらえられるようになります。そこで、Salesforceとのデータ連携を難なく実現できるMotionBoard Cloud for Salesforce をSalesforceのダッシュボードの代替として活用することにしたわけです。Salesforceのダッシュボードでは表現しづらい細かな要望もMotionBoard Cloud for Salesforceを用いて柔軟に可視化することが可能になりました」(土井氏)。

経営戦略本部 経営企画部の岡田 拓朗氏によれば、MotionBoard Cloud for Salesforceを使いSalesforce から直接データを取り出そうとすると、ネットワークに相応の負荷がかかるという。そこで、Salesforce のデータをいったんストレージにオフロードし、そこからデータを取り出してMotionBoard Cloud for Salesforceで予実管理を行うという方策を講じているようだ。
こうした仕組みづくりやMotionBoard CloudからMotionBoard Cloud for Salesforceへのデータ移行は、And DoホールディングスのMotionBoard Cloudの導入・活用を包括的にバックアップしてきた株式会社ギミックプロジェクトが全面的にサポートしている。気軽に質問ができ、疑問点を解消できるパートナーが存在したというのも、MotionBoard Cloudを継続活用している理由の一つだ。
MotionBoard Cloud導入による効果を生かし
本来のデータ分析・活用に注力へ
And DoホールディングスではMotionBoard Cloudの適用範囲を着実に広げ、データ活用の効率性を高めてきた。次の展開について松尾氏はこう述べる。
「私たちユーザーが、MotionBoard Cloud for Salesforce を使ったダッシュボード開発の知識を深めることで、データ活用のレベルをさらに高めていくことができると思っています。そのため今後は、他社の活用事例をより積極的に参考にしながら、開発・活用のスキルを磨いていきたいと考えます」
この言葉を受けて、岡田氏も次のように話す。
「新しいダッシュボードを作成するための技術知識を身につけることは、私にとっても非常に大切なことです。その技術知識とデータさえあれば、ビジネスの意思決定に役立つさまざまなダッシュボードが開発できるはずです。ですので、これからも知識の習得に力を注いでいくつもりです」
さらに、土井氏は以下のように展望を示す。
「私たちにとって大切なのはデータを事業に生かすことです。それには、データの有効活用を可能にする技術知識の習得も大切ですし、データの入力・収集など、データ分析の前段階の作業を可能な限り減らし、本来取り組むべきデータ分析に集中できるような環境づくりを進めることも必要であると考えます。そうした仕組みをMotionBoard Cloud for Salesforceで実現できればと考えています」
And Doホールディングスにおけるデータ活用の取り組みは、MotionBoard Cloud for Salesforceとともにこれからも前進を続けていくに違いない。





