Q:請求書や納品書等、いろいろなインボイスのフォーマットがあり複数のシステムで管理されています。それぞれで対応が必要でしょうか?
A:
基本は、それぞれ管理しているシステムごとに対応が必要になります。帳票の種類や、対応する部門ごとに複数のシステム導入が進んだ結果、かえって管理が煩雑になったり必要な文書を探しにくかったりと、課題を抱える例が多く見られています。Peppolの対応を進めようにも、同様にシステムごとに工数やコストがかかり非効率です。ツールの選択や見直しは重要なので、慎重に行いましょう。
ウイングアークの「invoiceAgent」(インボイスエージェント)なら、既存の各システムと連携して、文書の配信・受領保管の基盤として利用でき、データの散在を防ぎながらPeppolに対応します。
Q: Peppolサービスプロバイダーとは何ですか?
A:
Peppolサービスプロバイダーは、デジタルインボイスの送受信をする際に必要なPeppolネットワークに接続するための、アクセスポイントを提供する企業です。日本におけるPeppol の管理局(Japan Peppol Authority)である、デジタル庁によって認定されています。
ツール選定にあたっては、Peppolサービスプロバイダーであるかどうかも踏まえておくとよいでしょう。ウイングアークは2022年10月より認定を受けています。
Q: サービスプロバイダーにもさまざまありますが、何を基準に選定するのがよいでしょうか?
A:
まずは「自社の既存システムとの親和性があるか」「取引先側での送受信も考慮されたシステムであるか」という点は、選定において1つの基準となります。環境や運用をよく確認しましょう。
また、現在お使いのシステム・サービスがPeppolサービスプロバイダーである場合も、そのサービス内での対応によって具体的にどういったメリットがあるのかを今一度確認することも重要です。
ウイングアークの「invoiceAgent」は、各企業でよく使われているERPや業務システム等とのアダプター連携を強化し、柔軟な連携を実現しています。取引先での送受信の際は「私書箱」という専用環境を配布できるので、取引先側でPeppol に準拠したシステムがなくても対応が可能になります。
Q:実際に使い始めている事例はあるのでしょうか?
A:
サービスごとでの実証実験や実利用が開始されており、今後さらに拡大が期待されています。
ウイングアークでも、同じサービスプロバイダーである株式会社TKCからの請求書受領においてPeppolを利用しています。また、「invoiceAgent」ユーザーである三井住友ファイナンス&リース株式会社とは、利用料に関する請求書のやり取りをPeppol 経由で行っています。
Peppolへの対応なら「invoiceAgent」が力を発揮!
ウイングアークはPeppolサービスプロバイダーです。ERPをはじめとしたソフトウェアベンダー各社とデジタルインボイスの送受信の実現に向けてサービス開発を行っており、企業間取引のデジタル化を促進、DX推進を支援しています。
Peppol対応サービスは国内外多数ありますが、「invoiceAgent」ならではの特長と、おすすめなポイントをご紹介します。
Peppolはもちろん、多様な手段での受領や配信をワンプラットフォームで行える
デジタルインボイスをPeppol経由やり取りできる「Peppol接続サービス」だけでなく、他の請求書配信の手段とも両立した運用が可能です。適格請求書や企業間の取引帳票を対象に、多様な手段での受領や配信を行えます。
「invoiceAgent 電子取引」なら、多数の取引先との帳票のさまざまなやり取りを1ツール内で完結でき、企業間取引の迅速化を実現します。
業務現場や取引先の負担を軽減
PDF化した請求書などの帳票をinvoiceAgentにアップロードするだけで送受信を行えるため、既存の帳票フォーマットや運用を大きく変更する必要はありません。工数の削減に繋がります。
取引先には「私書箱」を発行し、オンライン上で送受信が可能なので、取引先においても移行の負担が少なく、電子帳簿保存法の電子取引要件を満たした形式で帳票を保管できます。また、郵送サービスの併用で、まだ書面でのやり取りを希望する取引先についても柔軟に対応ができます。
電子帳簿保存法/インボイス制度など、法対応も安心
invoiceAgentは、公益社団法人日本文書情報マネジメント協会(JIIMA)の認証を取得済しており、電子帳簿保存法に対応するための法的要件を満たしているので安心です。帳票関連の法律や改正とPeppolの両方に対応しながら、デジタルインボイスへの移行を推進できます。
まとめ
今回は、Peppol への対応に関して検討を深め、ツール導入や選定段階においてよくある質問を取り上げ、解説しました。
ウイングアークでは、Peppolサービスプロバイダーとしての[サービス提供]側、また自社でも実際にPeppolを介したデジタルインボイスの発行・受領の両方において利用している[利用者]側、両方の立場から、Peppolの活用推進に向けた情報を今後も引き続き発信してまいります。何か気になる内容やご相談がございましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。